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中国帰国者の境界文化と多文化共生社会の構築:外国人非集住地域に着目した実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K01925
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08010:社会学関連
研究機関長崎大学

研究代表者

南 誠  長崎大学, 多文化社会学部, 准教授 (70614121)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード境界文化 / 非集住地域 / 多文化共生 / 中国帰国者 / 地方都市 / 多文化共生社会
研究開始時の研究の概要

本研究は、外国人非集住地域として主に九州の地方都市に焦点を定めて、アンケート調査とインタビュー調査を通して、中国帰国者をめぐる境界の生成維持と当事者らの実践文化を明らかにしつつ、境界を溶解する必要条件に関する考察を行う。こうした研究をとおして、地方都市における多文化共生社会を構築するための必要条件の抽出と、日本型多文化共生社会の構築に貢献することを目指していく

研究実績の概要

本研究の目的は、外国人非集住地域の中国帰国者の境界文化の実証研究を通して、地方都市における多文化共生社会の構築可能性を探究するとともに、外国籍住民との多文化共生実態を明らかにするための学術的分析枠組みの構築を目指すことにある。具体的には、外国人非集住地域として長崎市と熊本市に焦点を定めて、中国帰国者の境界文化の実態解明と境界溶解の成立条件を探究するために、中国帰国者を生み出すそれぞれの歴史的文脈を明らかにするための史料の収集と分析、中国帰国者へのアンケート調査とインタビュー調査、中国帰国者と外国籍住民の認識と受容態度を明らかにするための一般住民へのアンケート調査と行政関係者等へのインタビュー調査を行う。これらの調査成果をもとに、地方都市における多文化共生社会を構築するための必要条件の抽出と、日本型多文化共生社会の構築に貢献することを目指していく。
今年度は昨年度に実施したアンケート調査の質問項目の見直し作業を行いつつ、長崎県在住の中国帰国者のインタビュー調査を行った。このほか、「中日和平友好条約締結45周年長崎華僑華人留学生座談会」にて「日中関係と『中国帰国者』」を発表し、オートエスノグラフィ研究会の共催と、中国ハルビン市にある養父母聯誼会の訪問団を招いて 「中国帰国者をめぐる歴史と記憶の座談会」の主催をも行った。前年度から取り組んでいた研究成果の発表も2本(英語1本、韓国語1本)を公表した。またこれらの研究活動を踏まえて、次年度以降の調査計画を見直した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナが収束に向かったことで移動が以前に比べて自由になり、調査予定者の中国訪問等の関係で予定通りに調査が実施できなかったため

今後の研究の推進方策

これまでの2年間の研究活動(科研C「中国帰国者の生成的な境界文化に関する国際社会学・民族誌学的研究」も含めて)を踏まえて、本調査を実施していく予定。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (15件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (10件) (うち招待講演 8件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] オートエスノグラフィの実践と中国帰国者のアイデンティティの問い─個人史研究の可能性をめぐって─2023

    • 著者名/発表者名
      南誠
    • 雑誌名

      日中社会学研究

      巻: 第30号 ページ: 49-59

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 日中関係と「中国帰国者」2023

    • 著者名/発表者名
      南誠
    • 学会等名
      「中日和平友好条約締結 45 周年 長崎華僑華人留学生座談会」(於長崎)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ある「中国帰国者」の想い:「当事者」として自らの個人史を踏まえて日中交流を問う2023

    • 著者名/発表者名
      南誠
    • 学会等名
      砂川平和しみんゼミ・第4期 「中国を知る――東アジアの平和に向けて日中交流を問い直す 第3回」
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 拘らないことへの拘り:ある中国帰国者三世の生活世界から見えてくるモノ2023

    • 著者名/発表者名
      南誠
    • 学会等名
      公開シンポジウム「オートエスノグラフィーから見る移民の物語:日本を生きる10人の語り」
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 満州の歴史記憶に関する国際比較研究2023

    • 著者名/発表者名
      南誠・李偉
    • 学会等名
      2022年度第3回「植民地期遺産と歴史認識」科研研究会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 長崎から日中関係を考える:ある中国帰国者3世の立場から2023

    • 著者名/発表者名
      南誠
    • 学会等名
      長崎県地域・自治体研究所2月例会「長崎県民は中国とどう向き合うか―歴史記憶から日中友好と帰国者2世問題を考える」
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 中国帰国者のナショナル・アイデンティティを問う: 当事者研究の省察を含めて2022

    • 著者名/発表者名
      南誠
    • 学会等名
      カルチュラルタイフーン2022「戦間期から戦後期の北東アジアにおけるエスニシティとトランスナショナリティ:グローカルな視角から問 う」
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 「中国帰国者2世」という問い:祖国帰還の物語の逸脱者2022

    • 著者名/発表者名
      南誠
    • 学会等名
      九州弁護士連合会主催公開シンポジウム「中国帰国者の取り残された課題の解決と日中友好の展望を考える」
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 日中関係と歴史記憶2022

    • 著者名/発表者名
      南誠
    • 学会等名
      公開講演会「日中関係と歴史記憶」(日中友好協会長崎県連合会主催)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ある中国帰国者3世のオートエスノグラフィ ーー当事者研究をする「私」2022

    • 著者名/発表者名
      南誠
    • 学会等名
      第42回早稲田こども日本語研究会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 日中交流における「日本人本国帰還者」の意義2022

    • 著者名/発表者名
      南誠
    • 学会等名
      「日中交流の過去と現在」(日中社会学会冬季集会)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] Svetlana Paichadze, Jonathan Bull ”End of Empire Migrants in East Asia Repatriates, Returnees and Finding Home”  The boundary formation between “hikiage” and “kikoku”: the case of the “honkoku kikansha” from China2023

    • 著者名/発表者名
      南誠
    • 総ページ数
      288
    • 出版者
      Routledge
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] Kwon Kyung-sun、Koo Ji-young、Kim Yoon-hwan『東アジア海域における移住と社会』「 日本の外国籍住民の歴史と境界文化の可能性:特別展示『多みんぞくニホン』を手がかりに」2023

    • 著者名/発表者名
      南誠
    • 総ページ数
      576
    • 出版者
      図書出版ソニン
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] The boundary formation between “hikiage” and “kikoku”: the case of the “honkoku kikansha” from China  Svetlana Paichadze, Jonathan Bull End of Empire Migrants in East Asia Repatriates, Returnees and Finding Home2023

    • 著者名/発表者名
      南誠
    • 総ページ数
      288
    • 出版者
      Routledge
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 「『当事者』研究をする『私』のオートエスノグラフィ:カテゴリー化をめぐって」 川上郁雄・三宅和子・岩崎典子編『移動とことば2』2022

    • 著者名/発表者名
      南誠
    • 総ページ数
      255
    • 出版者
      くろしお出版
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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