研究課題/領域番号 |
22K01929
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
入江 恵子 北九州市立大学, 文学部, 准教授 (10636690)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | インターセックス / 性分化疾患 / ライフコース / 逸脱研究 / ジェンダー研究 |
研究開始時の研究の概要 |
インターセックス/性分化疾患当事者らが共通して経験する、医療介入による「逸脱増幅」は、その生活世界にどのように影響しているのであろうか。本研究は特にインターセックス/性分化疾患、その他の名称の変遷と選択について、また、背景にある当事者のライフコースを明らかにしようとするものである。
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研究実績の概要 |
本研究は性分化疾患当事者のエイジングの過程に着目し、そのライフコースを明らかにしようとするものである。そのために、本研究は以下の3つの視点を取り入れた。社会統制とラベリングの影響を明らかにする<逸脱論>、医療の介入とその身体経験を明らかにする<医療化と身体論>、社会規範に対する反作用としての当事者のジェンダー観の変容を明らかにする<ジェンダー論>である。このうち、本年度は分析枠組みの検討を行った。具体的にはデータを分析するための視座を確立するために、性分化疾患当事者のライフコースを捉えるための逸脱増幅についての理論的構築を行った。特に、逸脱論と近接する理論からこの概念図の特質・意義を再考し、概念の精緻化を行う。具体的には、ミードや宝月らによるシンボリック相互作用論における議論、構築主義的アプローチ、身体論との比較を行った。 また、海外渡航調査を行うことが不可能であったため、2年目からの海外調査を円滑に開始させるために、インターネット上で行われる当事者運動家ミーティング、その他集まりに参加し、ネットワークの構築に努めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画通り文献調査を進めることができたが、予定していた海外渡航調査を実施することができなかったため「やや遅れている」とした。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度から海外渡航調査が可能になったため、これまでのネットワークを再構築しながら、新たなネットワークを開拓し、当事者運動にかかわる人びとへの聞き取り調査と、イベントなどでの参与観察をすすめる。
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