研究課題/領域番号 |
22K01937
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
金 鉉洙 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (10584443)
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研究分担者 |
梁 仁實 岩手大学, 人文社会科学部, 准教授 (20464589)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 日朝友好運動 / 日韓会談/日韓条約 / 協定永住 / 国籍書換え運動 / 日本朝鮮研究所 / 連帯 / 映画 / 日朝協会 / 在日朝鮮人 / 在日表象 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は戦後日朝親善を掲げながらそれぞれのイニシアティブを持って登場する日朝友好運動に注目する。1945年以降から日本の平和運動や革新運動が衰退していく1970年代までを研究対象期間とし、①日朝友好運動を体系的に整理し、その多様性や全体像の提示、②日朝友好運動の根底に流れている思想の提示、③現代的問題意識から日朝友好運動の意味を問い直すことで、戦後日本における日朝友好運動を体系的に歴史化し、運動に関わった団体それぞれの日朝友好の思想と運動の特徴を明らかにしようとするものである。
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研究実績の概要 |
本研究課題の2年目にあたる2023年度は①資料の収集及び聞き取り調査、② 研究会の実施、③ 中間報告会、④ 研究成果の口頭発表及び研究論文の公表をその目的としていた。 ①と関連しては、前年度に引き続き資料調査(韓国仁川の在朝日本人街フィールドワーク、韓国移民史博物館、ソウル歴史博物館、龍山歴史博物館、韓国金融史博物館、日韓両国の国会図書館など)行い、日朝友好運動に参加していた樋口雄一氏へのインタビュー調査を行った。②と関連しては在日朝鮮人運動史研究会との共催で研究会を開催した。本研究課題の研究会としては第3回に当たるが、当日には研究協力者である韓昇憙氏に「相手の素顔が見える日朝友好運動への模索─日本朝鮮研究所の『連帯』意識の変貌過程を中心に─」について、在日朝鮮人運動史研究会側からは橋本みゆきに「植民地朝鮮と戦後日本における農楽史」について報告してもらい、活発な議論が展開された。③と関連しては研究代表者や研究分担者の他、本年度から研究協力者として加わった韓昇憙氏の3人が6月と11月に2回にかけて中間報告会持ち、現在の研究内容や進行状況についての意見交換をした。④と関連しては研究代表者と研究分担者の他4名がパネルを組んでオーストラリアの豪州日本学会やニュージーランドのオークランド大学にて研究報告を行うなど、本研究課題の構成員による国内における研究報告を多数行い、研究の進展や公表に努力した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度の目標していた事項についてはすべての側面で順調に進展している。本科研課題の構成員の間では緊密に連絡を取り合い、情報交換もしながら取り組んでいる。なお、当初目標していた聞き取り調査(1回)や国内外における資料収集、研究成果の公表(国際学会・研究会報告等:計6回、国内学会・研究会報告等計7回、論文等計2本)も多数発信しており、おおむね順調に進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
本科研課題の最終年度にあたる2024年度には、主として以下の目標を設定している。①資料の収集及び聞き取り調査の実施、②研究会の実施、③最終報告会の実施、④研究成果の口頭発表及び研究論文の公表である。今までの研究遂行は順調であった。それを踏まえ、①と関連しては引き続き資料の収集や聞き取り調査を行いながら、②と③と関連しては2025年2月に本科研研究課題の成果を集大成した研究会を企画している。なお、これらの研究の成果をまとめた論文の公表にも本科研研究課題の構成員全員が力を入れていきたいと考えている。
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