研究課題/領域番号 |
22K01964
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
引土 絵未 日本女子大学, 人間社会学部, 講師 (70600724)
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研究分担者 |
毛利 真弓 同志社大学, 心理学部, 准教授 (70780716)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 治療共同体 / アディクション / 研修モデル / インタビュー調査 |
研究開始時の研究の概要 |
アディクション回復支援の新たなアプローチとして着目される治療共同体(以下TC)実践であるが、その実践内容は一定ではなく、共通理解も形成されていない段階にある。本研究では、TCモデル実践における必要十分な要素とは何か、そして、TCモデルを実践し継続するために必要な学習内容は何かを明らかにすることを目的に以下に取り組む。①インタビュー調査によるTCモデル実践における必要十分な要素の明確化②質問紙調査によるTCモデル実践のために必要な学習内容の明確化③研修の試行的実施と効果検証。得られた知見を整理し、日本の現状に即したアディクション回復支援としてのTCモデル研修教材を開発する。
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研究実績の概要 |
2023年度は、治療共同体モデル実践のために必要な学習内容の明確化を目的とし、2022年度インタビュー調査で抽出した日本における治療共同体モデル実践構成要素に基づき、研究会にて治療共同体モデル実践のために必要な学習内容について検討した。 続いて、これらの学習内容に基づく調査項目を作成し、日本国内で治療共同体実践に関わる臨床家・研究者など10名を対象とし、その必要程度についてデルファイ法を用いて精査した。これらの調査により、治療共同体実践のための必要要素に関する個人的価値観と全体的な総意の集約が可能となった。 また、研修内容の検討を目的とした研究会を開催し、治療共同体エンカウンター・グループの原則、安心・安全のための約束事など研修の基盤となる理論的枠組みを作成した。2024年3月に、これらを用いて研修を開催し、対面・オンライン参加含め50名の支援者・当事者・家族・回復者スタッフなどが参加した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究対象である治療共同体モデルは、現在日本国内では萌芽的領域であり、調査対象者は非常に限定的となる。これらの調査対象者全員が参集可能な日程調整に難航し、研修モデル開発のための研究会の開催頻度が低くなっているため、現在の進捗状況はやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、これまでに得られた知見を整理し、日本の現状に即したアディクション回復支援としての治療共同体モデル研修教材を開発する。 研修内容および教授法の検討、研修の試行的実施と実施可能性の検証を実施する。
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