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HRMチェックリストをプラットフォームとしたASDのある者の雇用環境に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K01975
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08020:社会福祉学関連
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

池田 浩之  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (00789802)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード就労定着支援 / 雇用環境 / 自閉スペクトラム症 / 就労支援 / 認知行動療法
研究開始時の研究の概要

本研究は、知的障害を伴わないASDのある者への職場への長期的な定着に影響を与える要因について明らかにすることを目的に行う。得られた結果については、池田(2016)で開発した就労支援プログラムの改変にも活かす予定である。
本研究では、以下の点が特色及び予想される結果や意義と言える。
・一般従業員を対象に実施され、数千社のデータがあるHRMチェックリストを障害者雇用を行っている企業環境に導入比較することで、ASDのある者の就労支援に関する効果測定基準に新たな基準関連妥当性を得ることができる。
・福祉領域で開発された就労支援プログラムの効果を高める継続研究となる。

研究実績の概要

2年目の2023年度は2022年度に引き続き、以下の研究を継続的に行った。
①組織診断リスト(Human Resource Managementチェックリスト;以下、HRMチェックリスト)(労働施策研究所, 2015)を軸にした障害者雇用の環境調査を複数年行い、障害者雇用環境のデータベースを作成する。
②就労移行支援事業を受けて就職したASDのある者を対象に、入社時の就労準備性(社会的スキルやストレス対処方略の内容)と職場環境の状態が1年後の対象者の精神的健康度にどのように影響を及ぼしているか明らかにする。
①については、延べ500名近いデータが集まっており、縦断的なデータも150名ほど含まれるようになった。得られたデータから、同業種・同規模の企業間データの比較を事例研究として行い、日本職業リハビリテーション学会に報告している。また2022年度の課題として挙げていた協力企業数の少なさを解消することを目的に、本研究のこれまでの成果を報告する研修会を開催した。その結果、参加企業から研究力を得ることにつながった。今後も地域でこのような研修会を行い、対象企業の確保と研究の成果に基づいた雇用環境の調整法等の普及啓発も合わせて実践的に行っていく予定である。こちらの取り組みについては2024年度の日本職業リハビリテーション学会で実践報告を行う予定である。
②については、関西圏域に就労移行支援事業を行っている3つの法人に依頼し、研究に着手している。対象者の募集を図り、データ収集に努めている。こちらの研究協力も得やすいようにWeb上の入力フォームをシステム開発している。対象者の負担をなるべく軽減できるように、実施手順の簡素化を図っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在2年目を終え、研究協力企業数も増えており、予定していた研究計画に基づき順調に推移している。対象企業の規模等に偏りがあるため、2023年度より実施している普及啓発研修など、地域企業に研究の有用性も務めながら、幅広い企業に協力を仰いでいきたいと考えている。
2023年度に英国自閉症協会へ訪問、渡英予定だったが、2024年度に実施することとなっている。本研究の成果に関する意見交換や、雇用環境調整等の技術について実地視察する予定である。
2025年度には、本研究の成果に基づく雇用環境調整と本人介入の実施をする予定である。2024年度はその準備をしていきたい。

今後の研究の推進方策

研究協力企業を増やしていくために行っている本研究活動の普及啓発研修については、自治体・関係機関の各部署に協力をいただきながら進めている。今後も対象企業の確保など努めていきたい。また、対象者の心理状態と雇用環境数値との関連を見ていくための調査研究活動を推進している。こちらの研究の対象者確保など今年度は重点的に進めていきたい。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (11件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 心理的支援・認知行動療法によるアセスメントについて(特集:対話から学ぶアセスメント)2023

    • 著者名/発表者名
      池田浩之
    • 雑誌名

      職業リハビリテーション

      巻: 36 ページ: 26-30

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 英国自閉症協会における就労支援の実践紹介~雇用環境アセスメントについて~2022

    • 著者名/発表者名
      池田浩之
    • 雑誌名

      職業リハビリテーション

      巻: 36 ページ: 58-62

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 障害者雇用と企業の雇用環境に関する研究(4)2023

    • 著者名/発表者名
      金川善衛, 池田浩之, 星明聡志, 奥脇 進, 實盛朱里
    • 学会等名
      日本職業リハビリテーション学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 就労支援における高次脳機能障害のある者のモニタリングに関する検討~Webによる自記式モニタリングツールの設定項目から~2023

    • 著者名/発表者名
      池田浩之, 久保川良子, 李利彦
    • 学会等名
      公益社団法人日本精神神経科診療所協会 2023年度第29回(通算50回)学術研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 職業リハビリテーションを取り巻く認知行動療法の実践(8) ~司法領域から就労への移行支援を考える~2023

    • 著者名/発表者名
      池田浩之, 伊藤大輔, 山本彩, 野村和孝, 谷口敏淳
    • 学会等名
      日本認知・行動療法学会第49回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 産業場面での神経発達症への対応~産業医、心理師、弁護士の立場から2023

    • 著者名/発表者名
      金澤潤一郎, 小林幸太, 池田浩之, 鷲見 悠
    • 学会等名
      日本認知・行動療法学会第49回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 職業リハビリテーションを取り巻く認知行動療法の実践(7)~発達障害的特性の高い大学生への就職支援について~2022

    • 著者名/発表者名
      池田浩之, 谷口敏淳, 加藤美朗, 山本彩, 屋敷千晴, 村田淳, 井澤信三
    • 学会等名
      日本認知・行動療法学会第48回大会自主シンポジウム
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 就労支援における認知行動療法2022

    • 著者名/発表者名
      金澤潤一郎, 千田若菜, 池田浩之, 山本彩
    • 学会等名
      日本認知・行動療法学会第48回大会ワークショップ
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 障害者雇用と企業の雇用環境に関する研究(3)~中小企業を対象として~2022

    • 著者名/発表者名
      池田浩之, 星明聡志, 奥脇学, 實盛朱里, 金川善衛
    • 学会等名
      日本職業リハビリテーション学会 第49回宮城大会発表論文集
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 職場適応感向上プログラムの開発に向けて―自閉スペクトラム特性が高い者を対象に―2022

    • 著者名/発表者名
      五屋真由子, 池田浩之
    • 学会等名
      日本職業リハビリテーション学会 第49回宮城大会発表論文集
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 発達障害のある方の保護者を対象とした「家庭でできる就労支援講座」の効果について ~効果的なプログラム検討に向けての予備調査として~2022

    • 著者名/発表者名
      實盛朱里, 池田浩之
    • 学会等名
      日本職業リハビリテーション学会 第49回宮城大会発表論文集
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 就労移行支援における自閉スペクトラム症を対象とした 認知行動的介入プログラムの効果の検討2022

    • 著者名/発表者名
      屋敷千晴, 池田浩之, 實盛朱里
    • 学会等名
      日本職業リハビリテーション学会 第49回宮城大会発表論文集
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 就労移行支援事業所に通所する精神障害者の自己発信行動に関する研究2022

    • 著者名/発表者名
      内田空, 池田浩之
    • 学会等名
      日本認知・行動療法学会第48回大会発表抄録集
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 職業リハビリテーションにおける認知行動療法の実践2023

    • 著者名/発表者名
      池田 浩之、谷口 敏淳、大島 巌、加藤 美朗、加藤 美朗、内田 空、内田 空、山本 彩、山本 彩、渡邊 明寿香、渡邊 明寿香、伊藤 大輔、伊藤 大輔、松永 美希、松永 美希、金澤 潤一郎、金澤 潤一郎、千田 若菜、千田 若菜、陶 貴行、陶 貴行
    • 総ページ数
      168
    • 出版者
      遠見書房
    • ISBN
      9784866161693
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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