研究課題/領域番号 |
22K01989
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
|
研究機関 | 聖心女子大学 |
研究代表者 |
加藤 洋子 聖心女子大学, 現代教養学部, 准教授 (40455019)
|
研究分担者 |
源 証香 白梅学園短期大学, 保育科, 准教授 (00460288)
飯塚 美穂子 鶴見大学短期大学部, 保育科, 准教授 (20636881)
板倉 香子 和洋女子大学, 家政学部, 准教授 (30739181)
瀧口 優 白梅学園短期大学, 保育科, 名誉教授 (40320759)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 巡回型子育てカフェ / コミュニティソーシャルワーク / 移動式「居場所」 / 保育所 / 巡回型ソーシャルワーカー / 在宅支援 / 要支援家庭 / 保育所等を拠点とした居場所づくり / 子育てカフェ / 保育所等拠点 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、要支援家庭や被虐待児の在宅支援に有用と考えられる保育所における巡回型ソーシャルワーカーの必要性を明らかにすることを目的とする。具体的には、7年間の科研費の研究を発展させ、育児の困難さを抱える家族の支援における保育所等の巡回型ソーシャルワーカーの必要性と「居場所」の意義を明らかにする。子育てカフェを利用する保護者・支援者(保育士含む)への①被虐待児の在宅支援・要支援家庭に関する聞き取り調査と②外国籍の子育て世帯への在宅支援の聞き取り調査、巡回型子育てカフェ(遊びの提供)による地域づくりの拡充と子育てカフェの場となる保育所のソーシャルワーカーの必要性の検証(③量的・質的調査)を実施する。
|
研究実績の概要 |
「保育所を拠点とした家族支援―巡回型ソーシャルワーカーによる在宅支援の可能性」の2023年度の研究においては、東京都小平市内の3カ所の保育所において巡回型の「子育てカフェのぼりぼう」を4回開催して、世代間交流(地域の住民・保護者・子どもたち)を実施した。巡回型子育てカフェにおけるソーシャルワークを行使する人(意図的な営みとしてマネジメントする人)は、社会福祉協議会等に配属されているコミュニティソーシャルワーカーではなく、大学の研究者と地域住民等である。 また、その活動に関するソーシャルワーク機能についてのインタビュー(半構造化面接)を実施した。調査対象者は、子育てカフェのぼりぼうの開催場所を提供してくれている保育所の園長4名(2023年度以前に子育てカフェのぼりぼうを実施した保育所も含む)と子育てカフェのぼりぼうへの地域の協力者(地域の農家、コーヒーを淹れるボランティアグループ等)4名で、質的データ分析(事例研究)を行った。その研究結果の一部を、「保育所を拠点とした子育てカフェにおける巡回型ソーシャルワークに関する一考察」『地域ケアリング』に論文として掲載した。保育所を拠点とした「子育てカフェ」には、参加する地域住民とのゆるやかな関係から家族の状況や保護者のニーズについて、カフェでの何気ない会話を通してそれらを把握していること、また巡回型ソーシャルワークの実施によって、参加している保育所同士がお互いの活動を通して、地域との繋がり方を知る機会、すなわち、移動式「居場所」がこの地域にとっての財産となるネットワーク化を形成することとなっていることが明らかになった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度は研究2年目ということで、1年目と同様に保育所等を拠点として、子育てカフェのぼりぼうの開催を行った。また、開催への協力者に対して、子育てカフェのぼりぼうのソーシャルワーク機能についてインタビューを行い、分析を行った。 調査が予定通りに実施できた点より研究が進んでいると判断した。さらに、本研究の実践研究についても、論文を一つ執筆して投稿した点においても、おおむね研究が順調に進展していると判断した。
|
今後の研究の推進方策 |
今後の研究としては、調査対象者を増やし、また、データ分析をさらに進め、学会での発表と論文投稿を予定している。さらに、子育てカフェのぼりぼうの実践についてのブックレットの2冊目を作成予定である。開催協力機関をさらに増やすと同時に、巡回型ソーシャルワーク機能についての分析を進めたい。
|