研究課題/領域番号 |
22K02001
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
中川 敦 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 准教授 (30609904)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 遠距離介護 / 会話分析 |
研究開始時の研究の概要 |
初年度は、会話分析・社会福祉学・福祉社会学の先行研究の検討を中心に行なう。第1に、現在会話分析研究が最も盛んで、現場への貢献が進んでいる、医療コミュニケーションの会話分析の検討を行なう。第2に、電話コミュニケーションの会話分析の成果に注目する。第3に、社会福祉学・福祉社会学研究における、福祉実践におけるニーズ交渉に関する理論的な研究の検討を行なう。なお先行研究の検討は、2年目以降も継続して行なう。2年目以降は、すでに収集されているデータ、および必要に応じて追加調査を実施しての本格的な分析を開始する。その分析は① DCが行なう依頼の会話分析② CMによる問題提示の会話分析に分けられる予定である。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,遠距離介護の遠隔コミュニケーションの中心である,離れて暮らす子供とケアマネジャーの電話コミュニケーションに注目して,実際の電話録音に会話分析からアプローチすることで,高齢者のニーズがどのように交渉されていくのかを明らかにし,そこにある課題と課題解決の技法を解明することにある.事業初年度である2022年度は,まず現在会話分析研究が最も盛んで,現場への貢献が進んでいる,医療コミュニケーションを中心とした会話分析の検討を行なった.その結果,非明示的な依頼の会話分析の研究が参考になることが明らかになった.こうした知見を参考に,離れて暮らす子どもが,親を支える福祉の専門職であるケアマネジャーに,子どもが望ましいと考えるケアサービスの状況を実現するための働きかけを電話でどのように行なうかを分析した.分析の結果,以下の知見が得られた.第1に,離れて暮らす子どもは,依頼ではなく,望ましい状況の提示を通じた,申し出の誘い出しを行うことで,ケアマネジャーに未来の行為を決める権利を多く配分する.そして申し出が行なわれない場合には,誘い出しそれ自体をなかったことにして,ケアマネジャーの判断を尊重していた.第2に,離れて暮らす子どもは,望ましい状況を提示した後に沈黙することでケアマネジャーの反応を観察していた.そしてその時点までに申し出がなされなければ,その機会を再度作り出し,望ましい状況の受益者の拡大を行って,実現可能性を高めていた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度に予定していた分析が一定の進展を見せたため.
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、遠距離介護者とケアマネジャーの電話を中心にした分析を実施する予定である。加えて,積極的に対面コミュニケーションの分析も取り込んだ検討を行なう.
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