研究課題/領域番号 |
22K02025
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
|
研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
岡本 宣雄 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (40412267)
|
研究分担者 |
滝口 真 大分大学, 福祉健康科学部, 准教授 (20258635)
井上 信次 新見公立大学, 健康科学部, 教授 (80441484)
梶原 直美 関西学院大学, 教育学部, 教授 (90310680)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | スピリチュアリティ / 高齢者 / ケアマネジメント / 実践モデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、福祉サービスを利用する高齢者に対する、スピリチュアリティに配慮した福祉実践の意義を検証し、福祉現場にて、介入の際に活用可能な実践モデルを開発し提示することである。 スピリチュアリティに配慮した介入の実際に関する事例を収集し内容分析を行う。また、ケアマネジメント業務を行う福祉専門職を対象に、スピリチュアリティに配慮した支援への意識と介入の実際に関する質問紙調査を行う。その結果より、実践で活用可能なスピリチュアリティに配慮した実践モデルを提示する。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は、福祉サービスを利用する高齢者に対する、スピリチュアリティに配慮した福祉実践の意義を検証し、福祉現場にて、介入の際に活用可能な実践モデルを開発し提示することである。 2023年度は、理論・基礎研究として、国内外の、社会福祉学、ケアマネジメント関連の専門書・論文等の文献研究により、スピリチュアリティの本質、ケアマネジメントにおける介入の意義と実践理論の研究と実践を考察した。 これらの文献研究の成果として、高齢者が日常で経験するスピリチュアリティ(DSE:Daily Spiritual Experiences)の概念を手掛かりとした、投稿論文「地域で暮らす要介護者を対象としたスピリチュアリティを組み入れたケアプランの意義と課題」(岡本,2023)を刊行することができた。その結果、これらスピリチュアリティの内容が、自己・他者(友人,親戚,家族等)・自然・超越なるもの(神や仏・先祖・子孫等)との関係性とつながり感,宗教的な習慣・慣習,存在の根拠(よりどころ),意味探究,価値・信念・希望,死生観等を含むことを明らかにした。 また、スピリチュアリティについての意識とこれに配慮した実践について、介護支援専門員を対象としたインタビュ調査をしたデータ分析を行い、その結果の一部を学術学会にて発表した。本研究を通し、ケアプランの記述等の様式の項目とその記述の仕方への検証が必要であることを明らかにした。 以上、先行文献による理論・基礎研究と実際に支援に従事する現場の専門職からの意見集約を通し、福祉現場にて、介入の際に活用可能な実践モデル開発に向けた基礎的研究を行うことができた。そして、今後、本研究を進めるうえでの課題について明らにすることができた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度全般を通し、本研究メンバー各人において、所属機関の組織改革・改編の準備等にともなう、本務による多忙な業務により、研究活動が制限され、研究の進捗に支障が生じ、当初の研究計画に遅れが生じた。
|
今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス拡大が収まり、第5類に移行し、動や移動の制限が緩和されるなか、対面での学会の参加などを通じ、研究成果の発表等、引き続き理論的かつ体系的に研究活動全般に取り組んでいく。 2024年度は、本研究の3年目となる。引き続き、文献による理論・基礎的研究を行う。ま、スピリチュアルケアを重視し、実績がある国内外の高齢者施設・機関を視察し、介入事例を収集し、これらの内容分析を行う。
|