研究課題/領域番号 |
22K02034
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
|
研究機関 | 神奈川県立保健福祉大学 |
研究代表者 |
榊 恵子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (90235135)
|
研究分担者 |
水野 高昌 帝京平成大学, 健康医療スポーツ学部, 准教授 (60458552)
栄 セツコ 桃山学院大学, 社会学部, 教授 (40319596)
吉田 光爾 東洋大学, 福祉社会デザイン学部, 教授 (30392450)
大河内 敦子 帝京大学, 医療技術学部, 助教 (70719476)
細谷 陽 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (00835481)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 精神障害者 / COVID-19 / 地域 / 多職種連携 / 地域多職種連携支援 / モデル開発 |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)拡大下での精神障害者の健康問題が懸念されている。精神障害者はストレス脆弱性を有しているため、コロナ禍のようなハイストレス環境下では最も脆弱な集団の一つである。精神的孤立を招かず地域生活を維持するには、医療、福祉など多方面からの支援が必要であるが、その実態や、どのように支援を連携していけば良いのかは明らかになっていない。 本研究では、多職種による共同研究を用いて、①COVID-19下での地域精神医療福祉の多職種連携の実態を調査し課題を明確にした上で、②多職種連携共同支援モデルを開発し、COVID-19下での精神障害者の地域生活支援を強化する。
|
研究実績の概要 |
本研究は、1.COVID -19下で地域生活を送る精神障害者の支援を行う専門職による多職種支援の実際と特徴を明確にし、2.各々の専門職の抱える多職種連携についての困難を明確にした上で、3.各専門職が質の高い連携支援を行うために指針となる共同支援モデルを、多職種共同研究によって開発することを目的としている。 2022年度は、1)COVID-19感染拡大下で地域生活を送る精神障害者への専門職による多職種連携支援上の困難に焦点を当て、文献をレビューした。2)また、COVID -19感染拡大下における精神障害者への多職種連携支援の実態調査を実施するための質問紙調査作成を開始した。1)については論文の適格性の検討後、レビュー対象となった文献は計12件で、そのうち国内文献は6件であった。医療、福祉、教育、保育の専門職が、行政、医療、教育など多様な機関内外で連携していたことや、遠隔医療への移行は必至でかつ、地域での新たなパートナーシップ形成が必要となっていたことが明らかになった。一方、地域で生活する精神障害者においては、感染予防のために家族以外の他者との接触を避けたことでアウトリーチ支援ニーズが抑制されていた。地域で精神障害者と支援チームが適切につながる新たな連携システム構築に多職種で取り組むことそのものに困難があった。加えて、危機に脆弱とされる精神障害者への支援に関わる専門職者の感情的消耗の高さが示唆された。2)については、質問紙作成に取り組み中である。
研究協力者 森本淳子 田中有紀
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
スコーピングレビューのプロセスに慎重かつ十分な時間を取った。新型コロナ感染拡大状況による対面での集まりの制限が続き、ミーティング開催にも制限があった。
|
今後の研究の推進方策 |
レビューを活かしたWEB質問紙調査により、国内のCOVID -19感染拡大下における精神障害者への多職種連携支援の実態調査を実施し、その結果を受けて多職種連携支援困難についての面接内容を検討する。現在、COVID-19感染拡大状況に対応する支援についての研究は拡大してきているため、随時関連研究の動向を追い本研究計画に反映させていく。
|