研究課題/領域番号 |
22K02038
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 北翔大学 |
研究代表者 |
黒澤 直子 北翔大学, 生涯スポーツ学部, 教授 (60382529)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 認知症 / 家族 / 支援 / 社会福祉専門職 |
研究開始時の研究の概要 |
現代日本の高齢社会において、認知症高齢者は急増しているが、その家族介護者への支援は体系化された研究に至っていない。家族介護者は在宅介護を継続するなかで困難に直面し、専門機関や専門職への支援を期待していることが明らかとなっている。本研究では、特に介護サービスや家族会等の認知症の相談窓口につながっていない家族介護者を焦点とし、相談援助に関わる医療機関や地域包括支援センターの社会福祉専門職が、適切な時期に継続的に介入することによって家族介護者が抱える困難への支援を行う方法を明らかにすることを目的とする。さらに、社会福祉専門職を中心とした地域のネットワークにつなげた体系的な支援システム考案を試みる。
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研究実績の概要 |
本研究は、認知症の人の介護にあたる家族介護者への支援に焦点をあて、その支援に関わる専門機関や専門職との関わりの内容を明らかにし支援の方法を検討することを目的としている。2023年度は、これまでに行っている認知症の人と家族介護者に関わる調査研究の内容を整理し、今後の研究実施に向けてさらに資料収集を行った。 これまでに認知症の人の家族介護者へのアンケート調査およびその支援に関わる専門機関へのアンケート調査を実施している。家族介護者への調査では、支援に関わる専門機関との関係性を、専門職へのアンケートでは認知症の人や家族介護者との関わり方とともに、他の専門機関との連携についても質問項目としている。専門機関として、地域包括支援センター、認知症疾患医療センター、認知症診断に関わる医療機関とし、それぞれの機関の相談職にあたる社会福祉士や精神保健福祉士等に調査を行っている。認知症の人の家族介護者としては、家族会の協力を得て現在または過去に認知症の人の介護を行ったことのある家族介護者を対象とした。 2023年度は、これらの調査のなかから、認知症にかかわる支援機関の社会福祉専門職の認識について分析を行った。それらの社会福祉専門職が認知症の人と家族への支援に向き合う中で抱えている思いを明らかにした。認知症の人と家族との間に入り込み巻き込まれている様子や、地域の医療・介護資源の乏しさに支援がままならない様子が見え、地域と医療との連携が図れる資源の活用を検討する必要性について言及した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
基礎資料の整理に時間がかかったことやコロナ禍の影響により、当事者への直接的な調査に取り掛かれていない。
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今後の研究の推進方策 |
今後は計画に基づいて、調査を進めていく予定である。
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