研究課題/領域番号 |
22K02047
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
久村 和穂 (石川和穂) 金沢医科大学, 医学部, 非常勤講師 (00326993)
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研究分担者 |
高橋 都 岩手医科大学, 医学部, 客員教授 (20322042)
吉川 栄省 日本医科大学, 医学部, 教授 (60297942)
西野 善一 金沢医科大学, 医学部, 教授 (70302099)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | がんサバイバー / 孤独感 / 社会的苦痛 / 心理的苦痛 / 社会的支援 / 社会支援 / 患者・市民参画 / がん患者 / サバイバー / 心理社会的苦痛 / 社会的ケア |
研究開始時の研究の概要 |
質的調査と文献研究により研究目的①と②に関する仮説を生成した後、量的調査によりその仮説を検証する。 本研究のテーマである孤独感は、研究者の専門知だけでは解決困難な課題であるため、患者・市民参画(PPI)の概念に基づき研究過程で患者・市民と研究者が意見交換することにより、がんサバイバーにとって有意義な成果の創出を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、次の2点を質的・量的調査から明らかにし、がんサバイバーの孤独感の軽減・予防に寄与する社会的ケアの開発に貢献することにある。①がんへの罹患によってサバイバーはどのような孤独を経験しているのか。②その孤独感の軽減/増強・遷延に影響する要因(特に社会環境要因)は何か。本研究のテーマである孤独感は、研究者の専門知だけでは解決困難な課題であるため、患者・市民参画(Patient and Public Involvement: PPI)を試行し、研究過程における患者・市民と研究者による意見交換を通してがんサバイバーにとって有意義な成果の創出を目指す。 当該年度は2年目にあたり、がんサバイバーの孤独感に関連する文献調査を継続するとともに、がんサバイバーを対象としたインターネットによる量的調査を設計した。孤独感の測定にはUCLA孤独感尺度第3版(短縮版・日本語版)を採用した。がんサバイバーが抱く孤独感の特徴を探索するため、がんに関する基本情報(がん種、病期、診断後の経過期間、治療状況、performance status、併存疾患の有無等)、回答者の社会経済的背景(年齢、性別、婚姻、同居者の有無、世帯収入、家族内でのケア役割、緊急時に連絡がとれる家族の有無等)の情報を調査項目に含めた。また、多数の国内外の論文で、孤独感とソーシャルサポートとの関連性が報告されていることから、Zimet GDらが開発したソーシャルサポート尺度日本語版を調査票に含めた。 金沢医科大学生命科学・医学系研究倫理審査委員会の承認を経て、5年以内にがんに罹患した者400名を対象としたインターネット調査を実施した。現在、調査結果について解析中であるが、本調査により比較的に強い孤独感を抱えるがんサバイバーの特徴、および、がんサバイバーの孤独感とソーシャルサポートとの関連性を計量的に示すことが可能となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
がんサバイバーの孤独感に関するインターネット調査の設計と実施実施を進める一方で、孤独感に関するインタビュー調査の設計、および、研究プロトコールの作成に時間を要した。がん患者の孤独感に関するインタビューの方法論に関する文献を新たに収集し、前年度に実施したPPI協力者4名とのミーティングで聴取した意見を参考にして研究プロトコールを作成中である。
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今後の研究の推進方策 |
研究プロトコール作成後、調査実施機関である済生会金沢病院倫理審査委員会による承認を得る。石川県がん安心生活サポートハウスを利用するがんサバイバー約20名を対象に半構造化面接によるインタビュー調査を開始する。次年度は前半の約10名分のインタビューデータについて孤独感の軽減または増強・遷延に関連する記述データを抽出し、初期分析の結果について4名のPPI協力者と意見交換を行う予定である。
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