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リンクワーカーを中心とした中途視覚障害者支援に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K02050
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08020:社会福祉学関連
研究機関桜花学園大学

研究代表者

柏倉 秀克  桜花学園大学, 保育学部, 教授 (40449492)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード視覚障害者 / リンクワーカー / ECLO / イギリス視覚障害者協会 / ロービジョンケア / ECLO / 中途障害
研究開始時の研究の概要

研究の目的を達成するために,①中途視覚障害者に対する地域支援ネットワークの現状把握,②中途視覚障害者の実態をICFの視点から考察,③イギリスにおけるリンクワーカー(視覚障害領域の専門職)の実態調査,④リンクワーカーをキーパーソンとした支援システムの実証的検討を計画している。これらを実行することにより,中途視覚障害者の自立に向けたステージに対応した支援システムを構築するとともに,サービス提供を行う社会資源間の連携の促進を目指すものである。

研究実績の概要

これまでに、①中途視覚障害者の現状把握をするとともにICFの視点からその生活実態を考察してきた。②イギリスのリンクワーカー(ECLO;Eye Clinic Liaison Officer))について実態調査するとともに、リンクワーカーをキーパーソンとした日本型支援モデルの構築について理論的に検討を進めた。③名古屋市の医療・福祉・就労支援機関等の協力を得て、支援効果を実証的に検討する準備を進めてきた。
2023年度は地域における中途視覚障害者支援に関する理論的検討を進めた。さらにイギリスのECLOによる支援システムの構築に向けた研究を進めてきている。なお実地調査については、ロンドン(イギリス視覚障害者協会(The Royal National Institute of Blind People)におけるECLOの研修や就労支援に関する調査,公立小学校における視覚障害児支援の実態調査)ならびにスコットランド(グラスゴー大学の障害児の心理に関する研究開発部門での調査,エジンバラの障害者支援施設(障害児の早期支援施設,障害児の家族支援施設)における実地調査)を中心に実施した。イギリスのリンクワーカーは、高齢や障害分野において当事者と社会資源を結び付ける上で重要な役割を果たしている。とりわけ視覚障害者支援を専門とするECLOはイギリス全土に配置され,地域生活支援におけるキーパーソンとして重要な役割を果たしていた。さらにこのECLOと連携するROVI(Rehabilitation Officer vision impairment)の重要性とその整備が遅れていること等が明らかになった。この調査結果を分析するとともに、本研究で提案する支援シの協力を得て実施することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究目的の①にあたる中途視覚障害者の現状把握とICFの視点からの生活実態の考察についてはおおむね2022年度に実施し、終了している。研究目的の②にあたるイギリスのリンクワーカーの実態調査については、イギリスのロンドンとスコットランド地区における調査を終了し、その結果を分析中であり、おおむねその目的を達成しつつある。研究目的の③にあたる支援効果を実証的な検討に関しては、2024年度中に実施する予定である。以上全体を通して研究の完成に向け順調に推移しているのが現状である。

今後の研究の推進方策

研究の最終年度に当たる2024年度は、中途視覚障害者を対象とした支援システムの実証的検討と考察を行う予定である。日本にはリンクワーカーに相当する専門職は存在しない。しかしその役割を担ってきた専門職としては、視能訓練士、看護師、リハビリテーションワーカーなどが存在する。そこで愛知県内の視能訓練士をキーパーソンとし、リンクワークによる支援を実施し、その結果を分析する予定である。試行期間は2024年6月から10月を予定している。最後に研究結果報告書を作成し,関連学会で報告するとともに研究協力機関,障害当事者並びに当事者団体、視覚障害リハビリテーション施設、障害者地域生活支援センター、眼科医療機関等に情報提供し、支援方法に関する議論を深める予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 特別支援教育における視覚障害児支援の現状と課題-地域の小・中学校を経た特別支援学校への進学事例を中心に-2023

    • 著者名/発表者名
      長崎達樹・柏倉秀克
    • 雑誌名

      桜花学園大学保育学部研究紀要

      巻: 27 ページ: 85-103

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 病院から始まる視覚障害者の早期相談支援体制の構築(1)ー当事者団体の支援実態調査2023

    • 著者名/発表者名
      橋井正喜,竹下義樹,吉泉豊晴,中野泰志,柏倉秀克
    • 学会等名
      日本ロービジョン学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] シンポジウム『中途視覚障害者支援から得られる示唆-日本における早期の相談戦の現状と課題』2023

    • 著者名/発表者名
      柏倉秀克
    • 学会等名
      日本ロービジョン学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] ECLOとは:役割と手法、RNIBにおけるトレーニングと準備2023

    • 著者名/発表者名
      加茂純子,柏倉秀克
    • 学会等名
      日本ロービジョン学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] リンクワーカー(ECLO)を中心とした中途視覚障害者支援2022

    • 著者名/発表者名
      柏倉秀克
    • 学会等名
      日本福祉心理学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 失明の可能性の告知を受けた人の早期相談支援体制構築に向けた調査研究ー報告書2023

    • 著者名/発表者名
      中野泰志,柏倉秀克,他
    • 総ページ数
      50
    • 出版者
      日本視覚障害者団体連合
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 視覚障害教育の基本と実践2023

    • 著者名/発表者名
      小林秀之,澤田真弓,柏倉秀克,他
    • 総ページ数
      183
    • 出版者
      慶應義塾大学出版会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 視覚障害教育の基本と実践2023

    • 著者名/発表者名
      小林秀之・澤田真弓・柏倉秀克・他
    • 総ページ数
      20
    • 出版者
      慶應義塾大学出版会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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