研究課題/領域番号 |
22K02055
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 西九州大学 |
研究代表者 |
池田 佐知子 西九州大学, 看護学部, 准教授 (70640275)
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研究分担者 |
黒田 研二 西九州大学, 健康福祉学部, 教授 (70144491)
石井 陽子 川崎医療福祉大学, 保健看護学部, 准教授 (20737390)
田北 雅裕 九州大学, 人間環境学研究院, 講師 (20551550)
南里 真美 西九州大学, 看護学部, 講師 (70883346)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 里親子 / 地域 / 民間協働 / 重層的養育支援 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、福岡市で2018年から里親主導で取り組みはじめた、ベテラン里親を中心とした地域の里親子のネットワーク内でのピアサポートと地域の施設の里親支援専門相談員やNPO法人による専門的サポートを組み合わせ、さらには児童相談所と定期的に連携する重層的なチーム養育支援システムについて、里親子、支援施設、里親支援専門相談員、及び児童相談所職員に与える影響について関係者へのインタビュー調査やアンケート調査を実施し、検証するとともに、導入の流れとシステムの継続に必要な要素を抽出し、他の自治体への導入に向けた条件を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は、福岡市で2018年から里親主導で取り組みはじめた、ベテラン里親を中心とした地域の里親子のネットワーク内でのピアサポートと地域の施設の里親支援専門相談員やNPO法人による専門的サポートを組み合わせ、さらには児童相談所と定期的に連携する重層的なチーム養育支援システムについて、里親子、支援施設、里親支援専門相談員、及び児童相談所職員に与える影響について検証するとともに、導入の流れとシステムの継続に必要な要素を明らかにし、他の自治体への導入に向けた条件を明らかにすることである。 昨年度に引き続き、2023年度はシステムにおける2か月に1回の話し合いと内容の検証を継続し、令和5年度の実施内容の報告書を作成した。さらに、メンバー及び広島県、佐賀県の里親にインタビューを実施し、重層的な支援に関するメリット及びデメリットについてデータ収集を行った。インタビューの結果から、ピアサポートによるメリットとして、同じ立場での気持ちの共有や子供の成長に沿った先輩としてのアドバイスを具体的に得ることができるというメリットがある反面、価値観に違いがある場合は人間関係がこじれるデメリットが確認された。一方、児童養護施設や乳児院などの専門機関に所属する相談員の支援は、専門的で様々な事例をもとに価値観に縛られることなく的確な情報が得られ、また、物理的に施設の場所を活用することで、集まりの場にもできるというメリットが述べられ、ピアと専門的ケアの融合の必要性が少しずつ明らかとなった。システムでの取り組みについては、雑誌に投稿し、広く周知を図った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和5年度内にインタビューを終える予定であったが、福岡市の里親については面識があり把握しているが、他の自治体の里親については情報が少なく、紹介を待ってからの依頼となる。そのため、把握に手間取り、未だに目標の20名の確保ができず、完了することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度については、インタビューを完了し、内容を分析検討し、学会での発表を行う。また、重層的里親子ケアシステムの導入に興味を持ち、検討する自治体の児童養護施設や里親に対し、プレゼンテーションを行い、導入に向けてさらに可能となる要素についての検討を行う。福岡市でのシステムの継続を支援し、システムでのメリットや活動内容についてまとめ、広く周知を図り、さらにメンバー間で導入に必要な要素について話し合いを重ね、分析してデータの蓄積・公表を行う。
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