研究課題/領域番号 |
22K02077
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
岩崎 香 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20365563)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | ピアサポート / 協働 / 障害福祉サービス / 福祉専門職 / 障害者福祉 / ソーシャルワーカー / ソーシャルワーク |
研究開始時の研究の概要 |
障害福祉サービス事業所におけるピアサポーターの活用状況を調査し、事業所の現状と課題、ニーズを分析する。次に、ピアサポーターの雇用を継続している福祉サービス事業者と、雇用されているピアサポーターへのインタビューを実施する。アンケート調査とインタビュー結果の分析から、ピアサポーターの雇用を促進する要因とピアサポーターが疎外される要因を明らかにする。最終年にピアサポーター及び一緒に働いている専門職を対象としたグループインタビューを実施し、双方が協働するために必要な条件について検討を行なう。
|
研究実績の概要 |
ピアサポーターと専門職の協働の実現と職場環境との関係性については、実証されているのかというと経験的な判断でしかない。ピアサポーターのバーンアウトや離職のすべてが職場の環境に依るものではないが、ピアサポーターの登場はこれまで福祉専門職を中心として成り立ってきた組織の変革を求めることにもなる。近年、障害領域で雇用されているピアサポーターの活動は国内外でも、プラスの効果が徐々に示されてきているが、日本での位置づけはまだ不安定なままである。福祉サービスにおけるピアサポーターと専門職の協働どのような環境が整えば促進されるのかを明らかにすることは、ピアサポーターの利益になると同時に障害福祉サービスの質の向上につながると考え、研究に着手した。 初年度はコロナウィルスの影響もあり、プレ調査を実施するに留まった。2023年度は、2021年度からピアサポート体制加算の対象となっている自立生活援助、地域移行支援及び地域定着支援、計画相談支援等の事業を実施しており、長年ピアサポーターを雇用してきた実績のある社会福祉法人やNPO法人の職員を対象とするインタビューを実施した。内容は、福祉サービス事業所でピアサポーターと一緒に働き始めたきっかけやその時に感じていたこと、ピアサポーターと一緒に働く中で感じていること(困難や工夫、意義などについて)、ピアサポーターが今より多く障害福祉サービス事業所ではたらけるために必要だと感じる条件などである。今後、雇用されているピアサポーター等へのインタビュー調査を実施し、ピアサポーターと専門職の協働が何によって促進され、ピアサポーターが何によって疎外されるのかということを明らかにした上で、ピアサポーターの専門性が活用され、専門職と協働できる仕組みについての提案を行う。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度はコロナウィルスの影響もあり、研究への着手が遅れた。また、障害福祉サービスにおいて、ピアサポート体制加算の計上が始まって数年しか経過していない現状から、調査対象者の選定に苦慮したことを含め、計画よりも少し遅れてしまった。
|
今後の研究の推進方策 |
今年度は、障害福祉サービス事業所等で働くピアサポーターを対象とした調査及び、障害福祉サービス事業所を対象としたピアサポーターの配置に関するアンケート調査を実施したいと考えている。
|