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赤パプリカ由来の機能性微粒子によるカプサンチン腸管吸収能向上

研究課題

研究課題/領域番号 22K02093
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08030:家政学および生活科学関連
研究機関宮崎大学

研究代表者

山崎 有美  宮崎大学, 地域資源創成学部, 准教授 (90576993)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード機能性微粒子 / カプサンチン / 腸管吸収 / カラーピーマン / Caco-2 / 食生活 / 加工特性 / マイクロRNA / パプリカ
研究開始時の研究の概要

カプサンチンは、健康の維持増進効果が期待される栄養素である。日常の食生活において、この栄養素がヒト体内で機能を発揮するためには、「腸管での吸収性の低さ」の克服が必須とされているが、いまだに有効な方法が確立されていない。本研究では、この課題克服に、カプサンチンを含有し腸管吸収を促進する働きが期待できる赤パプリカ由来の機能性微粒子に着目し、以下の2つの取組により、上記の課題克服を図ることを目的とする。
①機能性微粒子が含有するカプサンチンの腸管吸収機構を明らかにする。
②調理加工が機能性微粒子に与える影響を解析することで、カプサンチン腸管吸収効率の高い調理加工方法を見い出し、情報を社会に発信する。

研究実績の概要

カプサンチンは、赤パプリカやトウガラシに含まれている赤色の脂溶性成分で、カロテノイドの一種である。近年、抗がん作用、抗酸化作用、脂質代謝改善作用、抗糖尿病作用等、ヒトの健康の維持増進に寄与する多彩な作用が報告され、健康食品や医薬品への応用も期待されている。しかしながら、カプサンチンは、腸管から吸収され体内へと取り込まれるがその腸管吸収性は極めて低いことが知られており、カプサンチンの生体利用性向上には難吸収性の克服が課題となっているが、いまだに有効な方法が確立されていない。そこで、申請者は植物性食品由来の機能性微粒子(Edible Plant Derived Exosome-like Nanoparticles;
EPDENs)という因子に着目した。EPDENsとは、我々が日々摂取する野菜や果実などの植物性食品にのみ含まれる脂質二重膜からなる直径 50~500 nm程度の天然由来の微粒子で、食品成分を包含する新たな機能性因子として注目されている。
当該研究は、EPDENsに着目し、以下の2つの取組により、上記の課題克服を図ることを目的としたものである。『1機能性微粒子が含有するカプサンチンの腸管吸収機構を明らかにする。』、『 2調理加工が機能性微粒子に与える影響を解析することで、カプサンチン腸管吸収効率の高い調理加工方法を見い出し、情報を社会に発信する。』

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

令和4年5月1日より産前産後休暇及び育児休業を取得し、令和6年3月31日まで当該研究を中断している。また、当該研究採択前より医師の指示により研究遂行が困難であった。以上の事由により研究に着手できていないため、現在までの進捗状況は遅れているとした。

今後の研究の推進方策

令和6年4月1日より研究を再開し、当初の計画に添って研究を進める予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] ヒト腸管上皮細胞モデル (Caco-2) におけるキンカン由来β-クリプトキサンチンの膜透過性に及ぼす麹菌発酵乳飲料の影響2024

    • 著者名/発表者名
      山﨑 有美, 河野 愛未, 松本 朋子, 大島 達也, 山﨑 正夫
    • 雑誌名

      日本食品科学工学会誌

      巻: 71 号: 3 ページ: 83-91

    • DOI

      10.3136/nskkk.NSKKK-D-23-00084

    • ISSN
      1341-027X, 1881-6681
    • 年月日
      2024-03-15
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 食品中のナノ粒子に関する機能性研究-植物ナノ粒子の機能-2023

    • 著者名/発表者名
      山﨑 正夫, 山﨑 有美, 大島 達也
    • 雑誌名

      化学と生物

      巻: 61 ページ: 78-84

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 食用植物のナノ粒子の機能性評価.2024

    • 著者名/発表者名
      山崎 正夫, 山崎 有美, 大島 達也.
    • 学会等名
      日本農芸化学会2024年度大会.
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 麹菌発酵乳飲料によるきんかん由来β-クリプトキサンチンの腸管吸収能向上.2023

    • 著者名/発表者名
      山崎 有美, 河野 愛未, 大島 達也, 松本 朋子, 山中 章英, 古市 佳代, 山崎 正夫.
    • 学会等名
      第77回日本栄養・食糧学会大会.
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 栄養成分分析を基軸とした地域食資源を生かした商品開発.2023

    • 著者名/発表者名
      山崎 有美, 河野 愛未, 大島 達也, 松本 朋子, 山中 章英, 古市 佳代, 山崎 正夫.
    • 学会等名
      第23回分析講演会.
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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