研究課題/領域番号 |
22K02102
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
新井 智之 埼玉医科大学, 保健医療学部, 准教授 (70583061)
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研究分担者 |
森田 泰裕 埼玉医科大学, 保健医療学部, 助教 (10883465)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | ロコモティブシンドローム / メタボリックシンドローム / 健康増進 / 介護予防 / 高齢者 / ロコモーショントレーニング |
研究開始時の研究の概要 |
40歳代以降に急増するロコモを予防するには,その疑いのある者を早期に発見し,適切な介入を行う必要があるが、年代別でロコモの障害像が異なることが指摘され始めている。本研究では,「高年ロコモ」と「壮中年ロコモ」の特徴と健康への影響を縦断的に解析し、年代別のロコモ対策を確立することを目的とする。具体的には、研究1として、高年ロコモは実際に要介護発生につながるのか,また地域のロコモ対策は本当に要介護抑制につながっているのかを3年間の縦断研究により検証する。研究2では、壮中年ロコモはメタボと関連し健康を害するか、また壮年期以降のロコモ対策は、健康や医療費抑制につながるかを3年間の縦断研究により検証する。
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研究実績の概要 |
40歳代以降に急増するロコモティブシンドローム(ロコモ)を予防するには,ロコモの疑いのある者を早期に発見し,適切な介入を行う必要があるが、年代別でロコモの障害像が異なることが指摘され始めている。そこで本研究では,「高年ロコモ」と「壮中年ロコモ」のそれぞれの特徴と健康への影響を縦断的に解析し、年代別のロコモ対策を確立することを目的とする。 具体的には、研究1として、高年ロコモは実際に要介護発生につながるのか,また地域のロコモ対策は本当に要介護抑制につながっているのかを検証する。研究2では、壮中年ロコモは、メタボと関連し健康を害するか、また壮年期以降の早期からのロコモ対策は、健康や医療費抑制につながるかを検証する。 研究1では埼玉県伊奈町の高齢者約1,200人を対象にアンケート調査を実施しており、その解析中である.横断研究において、高齢者におけるロコモやフレイルは、医療費、介護費の増加と関連していることを示した。 研究2では、人間ドックにおいて年間約40,000人のロコモ調査を行っており、壮中年のメタボとロコモとの関連について解析中である。その結果、メタボ関連因子は、その後のロコモ発生に影響していることを示した。また男性においては、ロコモが、メタボの発生に影響していることも示された。そのため壮中年期においては、ロコモとメタボは関連しており、相互に影響しあって健康を害する可能性があることが示唆された。これらの研究成果については、来年度に学会や論文発表を行う予定である。またさらなる詳細な解析を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究初年度である2022年度は、ほぼ計画通りに研究が進行している。研究1と研究2ともに予定通りの対象者数でデータ測定を行うことができた。研究1では、対象者が高齢者ということもあり、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、対面でのデータ測定は行わず、郵送でのアンケート調査のみを実施している点は、当初の予定とは異なったが、それ以外は概ね順調に進行している。 研究1では約1,200人、研究2では約40,000人とデータ数が多いため、解析がやや遅れているが、来年度に向け、研究分担者らとともに鋭意解析を進める予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、研究1では埼玉県伊奈町において、2回目のアンケート調査の実施に向け、準備を進める。研究2では人間ドックにおいて、通常健診に加えて、ロコモ検査を実施し、約40,000人の調査を続ける。また研究2では、メタボとロコモを予防するための健康教室を実施する計画を進める。健康教室の効果検証は2024年度以降に行う予定である。
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