研究課題/領域番号 |
22K02103
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
大藏 直樹 帝京大学, 薬学部, 教授 (60349256)
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研究分担者 |
谷口 雅彦 大阪医科薬科大学, 薬学部, 教授 (00278590)
大石 勝隆 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究グループ長 (50338688)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 血栓準備状態 / 血栓症 / 機能性食品 |
研究開始時の研究の概要 |
食生活の欧米化による糖尿病や肥満の増加、高齢化により、我が国では心筋梗塞や脳梗塞、エコノミークラス症候群などの血栓症のリスクが高い人は確実に増加している。血栓症は容易に血栓が出来る血栓準備状態を経て発症するため、血栓症の予防はいかにして血栓準備状態を回避するかが重要である。しかし、出血すると血が止まらなくなってしまう副作用のある抗血栓薬の使用は危険を伴うため、血栓準備状態での使用は避けたい。 本研究では、出血の危険性の少ない安全な食品成分を血栓準備状態に応用して、血栓症を予防する新規機能性食品開発に繋げることが目的である。
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研究実績の概要 |
食生活の欧米化による糖尿病や肥満の増加、急速な高齢化により、我が国では心筋梗塞や脳梗塞、エコノミークラス症候群などのリスクが高い人が増加している。これらの血栓性疾患は容易に血栓が出来る血栓準備状態を経て発症するため、血栓準備状態の回避は血栓性疾患の予防のために重要である。 本研究では、血栓準備状態を回避する可能性のある食品を対象に探索を行い、有効な食品や成分を見出すこと、そして、出血の危険性の少ない安全な食品成分を応用して、血栓症を予防する新規機能性食品開発につなげることが目的である。 本研究では、トロンビン産生(TG)やプラスミノーゲンアクチベーターインヒビター1(PAI-1)の活性や抗原量をもとに血栓準備状態を評価する。 昨年度までの検討で、マウスでのTG測定法が確立でき、肥満糖尿病モデルマウス(TSODマウス)ではTGが亢進していることが分かったため、今年度はこのマウスに候補食品成分を摂取させてTGの生成にどのように影響するのか調べた。これまでの検討では、少なくとも黒酢濃縮物や黒酢もろみ末入りの餌を摂取させたマウスのTG亢進は対照の餌を摂取させたマウスと差はなかった。また、血中のPAI-1への影響も見られなかったが、黒酢濃縮物や黒酢もろみ末ともにTSODマウスの血糖値の上昇抑制効果はみられた。他の食品については引き続き検討を進めている。 一方で、各種食品抽出物の粗分画をクロマトグラフィー等で行ったが、現在はこれらをさらにHPLCで分画した画分のTGやPAI-1活性への影響についての検討を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
血糖値や体重が予定通り上がらず再実験を行ったことや、モデルマウスの基礎データ収集に予定より時間を要したため。また、TG測定をマウス血漿で最適に測定できる条件検討にも時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
実験動物を使った実験がやや遅れたため、動物購入費用が予定より少なかった。遅れている部分が進めば、予定通り使用することになる。
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