• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

貧困は食事の質を介して健康格差を引き起こすのか:全国規模の疫学データによる解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K02116
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08030:家政学および生活科学関連
研究機関神奈川県立保健福祉大学

研究代表者

田中 琴音  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (70913002)

研究分担者 遠又 靖丈  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (50706968)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード栄養 / 食事 / 社会経済的要因 / 疫学 / 公衆衛生
研究開始時の研究の概要

日本では、相対的貧困率が過去最大となるなど、貧困は重大な社会問題となっている。社会経済的要因による栄養・食事の格差に関する日本国内の研究報告は限られており、食事の質をはじめとする栄養学的特性に関するさらなる知見が求められている。本研究では、全国規模の疫学データである国民健康・栄養調査、国民生活基礎調査、乳幼児栄養調査、JACSIS研究などを用いて、下記の仮説を検討する;①社会経済的要因が栄養学的特性に影響を与えているのではないか、②栄養学的特性は健康指標にも影響を与えるのではないか、③そして、社会経済的要因による栄養学的特性の違いが健康指標に繋がっているのではないか。

研究実績の概要

本研究は、全国規模の疫学調査である国民健康・栄養調査、国民生活基礎調査、乳幼児栄養調査、The Japan COVID-19 and Society Internet Survey(JACSIS)研究、Japan Multi-Institutional Collaborative Cohort (J-MICC) 研究などのデータを用いて、下記の仮説を検討するものである;①社会経済的要因が栄養学的特性に影響を与えているのではないか、②栄養学的特性は健康指標に影響を与えているのではないか、③そして、社会経済的要因による栄養学的特性の違いが健康指標につながっているのではないか。

研究計画2年目である令和5年度は、昨年度受領した乳幼児栄養調査のデータを用いた横断研究で、家庭の経済的ゆとり及び母親の時間的ゆとりと子どもの肥満との関連を検討することができた(原著論文として掲載済)。また、国民健康・栄養調査のデータを用いた横断研究で、幼児の保育所給食の有無と栄養素密度の関連について解析し、その結果に基づく原著論文を作成した(現在、論文投稿中)。その他、J-MICC 研究によるコホート研究で栄養素密度指標と全死因死亡との関連について検討し、その結果に基づく原著論文を作成した(現在、論文投稿中)。
なお、乳幼児栄養調査、国民健康・栄養調査、JACSIS研究、National Health and Nutrition Examination Survey (NHAHES)、Japan Gerontological Evaluation Study(JAGES)の各データを用いて、社会経済的要因と栄養・食事との関連について検討した研究成果計6題を学会の一般演題として発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定していた計画をおおむね終えることができたことため。

今後の研究の推進方策

当初の予定通り、令和5年度に受領することができた国民健康・栄養調査や乳幼児栄養調査のデータを用いた解析を実施して、学会発表・論文発表を行っていく。また、国民健康・栄養調査と国民生活基礎調査のリンケージデータを整備するために、年度内に事前審査を完了できるよう、これらの調査情報の利用申請の準備を行う予定である。加えて、副次的な研究として、JACSIS、JAGESのデータを用いた検討も実施する予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Impact of Household Economic and Mothers’ Time Affluence on Obesity in Japanese Preschool Children: A Cross-sectional Study2023

    • 著者名/発表者名
      Tanaka Kotone、Tsuno Kanami、Tomata Yasutake
    • 雑誌名

      International Journal of Environmental Research and Public Health

      巻: 20 号: 14 ページ: 6337-6337

    • DOI

      10.3390/ijerph20146337

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 子ども時代に貧困だと、高齢期の食事の食品多様性が低いのか?:JAGES 2022 横断研究2024

    • 著者名/発表者名
      田中琴音, 井手一茂, 中込敦士, 河口謙二郎, 竹内寛貴, 遠又靖丈, 田中和美, 近藤克則
    • 学会等名
      第34回日本疫学会学術総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 中学校給食は、中学生の栄養摂取の格差縮小に貢献しているのか?2023

    • 著者名/発表者名
      田中琴音, 吉中季子
    • 学会等名
      貧困研究会第16回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 世帯年収と栄養素密度の関連:国民健康・栄養調査を用いた横断研究2023

    • 著者名/発表者名
      小倉芽衣, 田中琴音, 荒木由乃, 上野莉々子, 牛尾芹香, 遠又靖丈
    • 学会等名
      第82回日本公衆衛生学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 日本における世帯年収と食料不安の関連:JACSIS 研究による縦断研究2023

    • 著者名/発表者名
      上野莉々子, 片桐諒子, 田中琴音, 荒木由乃, 牛尾芹香, 小倉芽衣, 津野香奈美, 池田登顕, 大塚達以, 田淵貴大, 遠又靖丈
    • 学会等名
      第82回日本公衆衛生学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 日本食と栄養素密度の関連:米国の NHANES データによる横断研究2023

    • 著者名/発表者名
      牛尾芹香, 田中琴音, 荒木由乃, 上野莉々子, 小倉芽衣, 遠又靖丈
    • 学会等名
      第82回日本公衆衛生学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 世帯の経済・時間的ゆとりと幼児の食物摂取との関連:乳幼児栄養調査による横断研究2023

    • 著者名/発表者名
      荒木由乃, 田中琴音, 上野莉々子, 牛尾芹香, 小倉芽衣, 遠又靖丈
    • 学会等名
      第82回日本公衆衛生学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 栄養素密度指標と全死因死亡との関連:コホート研究の縦断解析(J-MICC研究)2023

    • 著者名/発表者名
      田中琴音, 中村翔, 遠又靖丈, 成松宏人.
    • 学会等名
      第33回日本疫学会学術総会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 世帯年収と食事関連 QOL との関連:JACSIS 研究(2021年調査)による横断研究2022

    • 著者名/発表者名
      遠又靖丈, 田中琴音, 津野香奈美, 大塚達以, 池田登顕, 田淵貴大.
    • 学会等名
      第81回公衆衛生学会総会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] The Japanese dietary pattern and nutrient density: A cross-sectional analysis of NHANES 2017-20182022

    • 著者名/発表者名
      Kotone Tanaka, Marin Aono, Yasutake Tomata.
    • 学会等名
      22nd International Congress of Nutrition
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi