研究課題/領域番号 |
22K02135
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
金 キョンオク 信州大学, 学術研究院繊維学系, 准教授 (30724885)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 衣服プロポーション / パーソナルモディフィケーション / パーソナルオーダー / 衣服形状 / 衣服シミュレーション |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では多様な体型の着用者に対して、着用者のバストライン、ウエストライン、ヒップラインの高さが与えられた時の衣服着装により見映えが向上する衣服の各ラインの範囲を明らかにする。ワンピースを対象とし、各ラインを変化させたパターンとアバターを用いた衣服シミュレータによるシミュレーション結果を官能評価し、見映えが向上する際の、人体寸法とパラメータ間の法則を探る。着装者の外観を美しく見せる衣服の設計条件が明らかになることにより、着装者の体型に応じてより見映えのよい衣服を設計・リコメンドする方法が明らかになる。
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研究実績の概要 |
本研究では多様な体型の着用者に対して、着用者のバストライン、ウエストライン、ヒップラインの高さが与えられた時の衣服着装により見映えが向上する衣服の各ラインの範囲を明らかにする。 アパレルシミュレータを用いて作製した20代女性の平均身体寸法で作製した4つの体型9AR, 9YR, 9ABR, 9BRのウエスト高(BWL)を変えた12体のアバタ―を対象に、アパレル CADで、各体型の寸法を用いたHラインワンピース(基準:c-0)のパターンを作製し、シミュレーションを行った。基準ワンピースのウエスト高(以下CWL)を基準から1.25cmと2.5cm上下させ、計20着のワンピース画像を作製した。各アバターに、各体型の寸法を用いた異なるCWLのワンピースを着用させた正面・側面・背面画像それぞれについて、5つを同時に75型のモニターで見せて、各評価項目に対して順位付けを行った。評価項目は、「脚が長く見える」「くびれて見える」「ヒップが小さく見える」「痩せて見える」「スタイルがよく見える」「魅力的である」「体型にフィットしている」「しわが無い」である。評価者は20代大学生20名(男性10名、女性10名)とした。評価の結果、BWLが基準の場合、9ARと9YRでは基準のCWLが、9ABRと9BRでは基準より2.5cm上げた試料が「魅力的」の評価が高かった。これより、ウエストとヒップの周長が平均体型より大きい場合、CWLが高い方が魅力的と考えられる。また、「脚が長く見える」「ヒップが小さく見える」はCWLが高い程、評価が高い結果となった。BWLが2.5up, 2.5dwの評価結果についてもほとんど同じ結果となった。各体型毎で魅力的と評価されたワンピースのプロポーションを調べた結果、魅力的な衣服のプロポーションは、体型によって異なることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
異なるJIS体型 9AR, 9YR, 9ABR, 9BR を対象に、異なるCWLのワンピースを作製し、着用時の外観評価を行い、魅力的な衣服のプロポーションは、体型によって異なることが明らかとなった。異なる身長150㎝, 166㎝のJIS体型を対象に、衣服のプロポーションが着用者の外観に及ぼす影響を調査するために、基準アバターの身長、バスト、ヒップ、ウエスト、鉛直距離9か所を変更し、7つの体型のアバターを作製した。
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今後の研究の推進方策 |
アパレル CADで、各体型の寸法を用いたHラインワンピースのパターンを作製し、シミュレーション画像を作成する予定である。各体型の寸法を用いた異なるCWLのワンピースを着用させた正面・側面・背面画像それぞれについて、5つを同時にモニターで見せて、印象評価を行う。さらに、各体型で魅力的と評価されたワンピースのプロポーションとの関係を考察する。
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