研究課題/領域番号 |
22K02137
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
丸谷 幸子 奈良女子大学, 生活環境科学系, 助教 (40804589)
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研究分担者 |
高地 リベカ 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (60413085)
大滝 直人 武庫川女子大学, 食物栄養科学部, 教授 (70551133)
前田 晃宏 武庫川女子大学, 食物栄養科学部, 助教 (30735014)
澤田 典絵 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 室長 (00446551)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 減塩 / 摂取量評価 / Na/K / 予測式 |
研究開始時の研究の概要 |
減塩は喫緊の課題であると共に、近年ナトリウム・カリウム比(Na/K)も低下の重要性が再認識され、広範囲に実施可能な高精度の摂取状況評価法が求められる。 24時間蓄尿は最高精度なNa評価法だが、煩雑で広汎な実施には不向きである。スポット尿(SU)は採取が容易で、そこから24時間尿中Naを予測する3つの式が利用されてきたが、式作成の対象集団特性やこれまでの妥当性研究結果を考えると現代日本人に適さない可能性がある。また、SUによるNa/K評価の妥当性検討は特に日本人では不十分である。 現代日本人に適したSUによる食塩摂取量とNa/Kの評価法確立のため、従来法の妥当性再検討とより正確な予測式の開発を行う。
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研究実績の概要 |
食塩の過剰摂取は、我が国の生活習慣病死に影響する食生活上の要因のうち最大の要因である。わが国ではナトリウム(Na)とその排泄を促進するカリウムを摂取バランスとして評価する尿中ナトリウム・カリウム比(Na/K) 低減対策の優先度は高い。対策にあたり、広範囲に実施可能な精度の良い摂取状況の評価法による可視化がその基盤となる。摂取量評価のゴールドスタンダードである複数回の24時間蓄尿は収集の手間が煩雑で対象者の負担が極めて大きいため広汎な実施には不向きである。非侵襲かつ容易に採取できる随時尿の単回採取(スポット尿)から24時間尿中Na排泄量を求める予測式が以前より用いられてきたが、現在世界で主に使用される川崎式 、田中式、INTERSALT式についてその妥当性は人種や食習慣によって異なって報告されている。また、作成時と食生活様式の変化した現代の日本人には適さない可能性がある。さらに、いずれの式もスポット尿中排泄量の日内変動や、個人の習慣的な摂取量(日間変動)について十分に検討されたとは言い難い。加えて、これらの式は喫煙や飲酒、運動といった食塩摂取に影響が想定される因子については考慮・検討されていない。 一方、Na/Kについて、予測式は我々の知る限り存在しない。また、単回スポット尿による評価法の妥当性は特に日本人では十分には検討されていない。本課題では現代の日本人に適した、単回スポット尿による食塩摂取量及びNa/Kの評価法の確立を目指し、①従来法の妥当性再検討と②摂取状況をより正確に評価する予測式の開発及び妥当性検討を行う。 2022年度中に参加者のリクルート及び検体収集第1弾をパイロット的に実施する予定であったが、プロトコール確定や物品調達、測定の手法調整が難航し遅延が生じている。2023年6月より段階的に実施し、2023年度中には当初の予定数を遂行する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究プロトコールについて当初の予定と変更する必要が生じたため(リクルート方法、予定していた畜尿器の精度管理、測定精度の確保について想定と異なり、より厳密な検討が必要となったため)
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今後の研究の推進方策 |
研究プロトコールの確立と同時に2023年度6月より調査を実施する。当初からの遅れを回復するため、リクルートエリアを拡大することを検討している。
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