研究課題/領域番号 |
22K02146
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
|
研究機関 | 金城学院大学 |
研究代表者 |
宮坂 靖子 金城学院大学, 生活環境学部, 教授 (30252828)
|
研究分担者 |
青木 加奈子 京都ノートルダム女子大学, 現代人間学部, 准教授 (30737531)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | デンマーク / ケア / ウエルビーイング / 子育て期 / 向シニア期 / ライフコース / サポートネットワーク / ジェンダー / ウェルビーイング / 世代 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、幸福度が高い国の一つであるデンマークを対象に、子育て世代とその親を含むシニア世代のウェルビーイングを規定する要因を明らかにすることを目的としている。その際に、ケア(育児と親介護)をめぐる家族・親族のサポートネットワークと地域のサポートネットワーク、及び、それらのネットワークに属する人々との関係性(親密性)や主観的意識(生きがい)に着目する。本研究では、国家によるフォーマルサポート(公助)が整備された社会におけるインフォーマル・サポートネットワーク(自助・互助・共助)と子育て世代とその親世代という2つのライフステージを導入することにより、新たなウエルビーイング研究の展開を目指す。
|
研究実績の概要 |
2023年度に実施した調査研究の内容は、(1)現地調査と(2)2022年度調査研究の公表である。 (1)現地調査 ①期間:宮坂靖子(研究代表者)2023年8月24日~9月5日、青木加奈子(研究分担者)2023年度8月28日~9月5日。②調査地:デンマーク王国オーフス市およびその近郊。③調査対象者:向シニア世代 計8名(女性6名・男性2名)、保護者世代 計10名(カップル3組を含む)(女性6名・男性3名)、デンマーク在住日本人女性1名計、大学生 計3名(カップル1組を含む)(女性2名・男性1名)、④調査内容:(i)向シニア調査 家族の現在の状況、職業キャリア、ワークライフバランス、親の介護経験、子ども・子ども家族との交流、社会活動、地域ネットワーク、育児経験、家事・育児分担状況(育児期・現在)、幸福度・生活満足度、自身の老後生活、生活意識、ジェンダーや家族に関する意識、基本的属性等、(ⅱ)保護者調査:職業キャリア、パートナー関係、親の居住地、育児休業取得状況、家事・育児分担状況(育児休業中・現在)、家族からの育児サポート状況、子育ての悩み、日常生活意識、ジェンダーや家族に関する意識、基本的属性等、(ⅲ)学生調査 生育時の家族状況、現在の家族・生活状況、大学生学、将来の人生デザイン(結婚・育児・職業等)、個人的属性等、(ⅳ)デンマークの医療制度、高齢者の生活、高齢者福祉等の状況等。 (2)調査研究結果の公表 ①学会発表2件、②論文(著書所収を含む)3本。詳細は以下「10 研究発表」参照。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
向シニア期調査、保護者調査ともに予定通り順調に進展している。
|
今後の研究の推進方策 |
2024年度は、(1)海外研究協力者の招聘と(2)研究調査の公表、(3)現地での補足調査を予定している。(1)海外研究協力者の招聘:オーフス大学グローバススタディーズ学科日本学専攻准教授 Anemone Platz氏を日本に招聘し、デンマーク社会の特徴を明らかにするためのコントロール集団としの日本の状況についての予備的な調査を実施。また、同氏をゲストスピーカーとして、大学生や一般市民を対象とした公開セミナー、講演会等を企画する。(2)調査結果の公表:上述通り、公開セミナーや講演会を開催することで、研究成果を一般市民に公開することに努める。また、学会発表やアカデミックな研究会(オンライン等)の開催も実施する予定である。(3)上記計画を優先し予算的に可能であれば、デンマークでの補足調査を実施する。
|