研究課題/領域番号 |
22K02152
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 鎌倉女子大学 (2023) 国立医薬品食品衛生研究所 (2022) |
研究代表者 |
山本 詩織 鎌倉女子大学, 家政学部, 講師 (40795291)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | Listeria monocytogenes / バイオフィルム / 環境適応 / 細胞表面特性 / 血清型 |
研究開始時の研究の概要 |
バイオフィルム形成は微生物の環境への集団適応の一つであり、一度形成すると完全除去は難しく、その形成制御が必要である。食品衛生分野では、食品製造環境等におけるL. monocytogenesのバイオフィルム形成による食品汚染を介したヒト健康被害が問題とされており、本菌の環境適応に係る分子基盤の解明が求められている。本研究では、L. monocytogenesの環境適応能力に係るゆらぎを明確化すべく、その一因子とされる細胞表面特性に着目し、バイオフィルム形質への影響を細胞構造学的及び分子遺伝学的観点から明らかにすると共に、その制御に寄与する環境的・化学的因子の探索を行う。
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研究実績の概要 |
バイオフィルム形成は微生物の環境への集団適応の一つであり、一度形成すると完全除去は難しく、その形成制御が必要である。食品衛生分野では、食品製造環境等におけるListeria monocytogenesのバイオフィルム形成による食品汚染を介したヒト健康被害が問題とされており、本菌の環境適応に係る分子基盤の解明が求められている。本研究では、L. monocytogenesの環境適応能力に係るゆらぎを明確化すべく、その一因子とされる細胞表面特性の変化を標的としたバイオフィルム形成への影響を明らかにすると共に、その制御を目指す。 本研究は、L. monocytogenesのバイオフィルム形成には菌株特異的形質が関与していることから、その一因子である細胞表層構造、特にタイコ酸構造と当該形成能の関係性を一貫的に解析し、これに影響する環境的・科学的因子の特定並びにその挙動・効果を検証する予定である。前年度では、細胞表層構造の壁タイコ酸組成と繰り返し構造が大きく異なる血清型1/2a及び4bのL. monocytogenes菌株を数株用いてクリスタルバイオレット染色法によるバイオフィルムの定量、シトクロムc結合アッセイによる細胞表面電荷、Microbiol adhesion to solvents(MATS法)による表面疎水性を測定し、1/2a株に対して4b株のバイオフィルム形成能は低い傾向が認められるものの、細胞表面電荷及び表面疎水性については血清型間での有意な差異は認められないことを明らかにした。本年度は、対象菌株を追加し、前年度までの研究結果の精査を行うことで、本研究成果の精緻化を図った。その結果、細胞表面電荷及び表面疎水性は血清型に非依存的である可能性が強く示唆され、他の細胞表面特性がバイオフィルム形成能に影響を及ぼしている可能性が考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本年度は妊娠・出産に伴う研究の中断が発生したため、本研究の遂行が遅れている。特に、本研究ではListeria monocytogenesを用いることから、本菌による身体への影響を鑑みた結果、妊娠期間中のほとんどは研究を中止することとなった。 また、当該期間中に所属機関の変更も重なり、研究環境の整備の関係上、さらに研究の進捗状況は遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
血清型間では細胞表面構造、特にタイコ酸構造が異なることから、次年度以降ではタイコ酸構造―バイオフィルム形質間の関連性について検討を行う。
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