研究課題/領域番号 |
22K02174
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
|
研究機関 | 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所) |
研究代表者 |
犬尾 千聡 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所), 臨床研究所, 部長 (30586780)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 食物アレルギー |
研究開始時の研究の概要 |
鶏卵アレルギーは食物アレルギーの中で最も頻度が高い。離乳食での鶏卵摂取導入は40年間以上「加熱卵黄から加熱全卵を摂取していく」が推奨されてきた。早期からアレルゲンの摂取を開始する手法の有効性が報告されてきたが、卵白そのものを摂取することはアレルギー症状を起こすリスクをはらんでいる。本研究の目的は、高温の加熱を加えアレルゲン性を低下させたbaked egg (鶏卵含有のパン)を用いる鶏卵摂取導入方法(Baked Egg Diet: BED)の安全性と治療効果を検討することである。
|
研究実績の概要 |
鶏卵アレルギー患者に対する極少量baked eggの安全性について評価した. 少量baked eggを用いた経口負荷試験(baked egg群)と2017年の同期間に実施された経口負荷試験(卵白群)の陽性率と重症度を後方視的に比較検討した。結果として、baked egg群33例、卵白群35例で負荷試験が実施され、陽性率は卵白群が23/35例(66%)であったのに対して、baked egg群では2/33例(6%)と有意に低かった(p<0.0001)。誘発症状の重症度に関しては、Sampson分類でGrade3以上の症状を卵白群では3例認めたが、baked egg群では認めなかった。これらの結果から、少量baked eggを用いた極少量経口負荷試験の安全性は高いと結論付けられる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画は順調である
|
今後の研究の推進方策 |
安全性だけではなく、治療効果についても検討をしていく
|