研究課題/領域番号 |
22K02182
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
五島 淑子 山口大学, 地域未来創生センター, 教授(特命) (60144903)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 防長風土注進案 / 産物 / 食料 / 山口県 / 長州藩 / 柑橘類 / クネンボ / 食文化 / 幕末 / 『防長風土注進案』 |
研究開始時の研究の概要 |
天保期長州藩の地誌『防長風土注進案』は1840年代の詳細な食料・産業の記載のある貴重な史料である。これら記載された食料・産業の項目に、注進案データベース、GIS(地理情報システム)を活用し、歴史的史料、現在の山口県の食材生産、家庭料理などの資料を加えて事典として活用できるデータベースを作成する。その過程で、日本の食文化の継承と現在までの食文化の発展 について考察する。それらを活用して食育・国際理解教育に関する教材、地域貢献としてのコンテンツの開発を行う。
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研究実績の概要 |
本研究では、1840年代の詳細な食料・産業の項目記載のある『防長風土注進案』を基礎史料とし、歴史的史料、現在の山口県の食材生産、家庭料理などの資料を加えて事典として活用できるデータベースを作成する。その過程で、日本の食文化の継承と現在までの発展について考察し、それらを活用して食育・国際 理解教育に関する教材を提供し、地域貢献としての観光のためのコンテンツの開発を行う。 2022年度は、大きく3つのテーマに関わる取組みを行った。 1 食料・産業について事典として活用ができるデータベースを作成(2022-2025年度)天保期長州藩の地誌である「防長風土注進案」の記載をもとに事典として使用できるデータベースを作製するための、基礎的資料の収集を行った。歴史的、民俗学、郷土料理との関係、地域性などの資料収集を行い、データベースの内容(食材名、学名、1840年代の生産量、現在の生産量、生産村の分布図)について検討した。 2 山口県におけるイギリス料理の受容と変容(2022~2024年度)幕末から現在までの食文化の変遷を考察するため、長州藩における幕末、江戸時代から明治期以後の山口県の資料の収集および、幕末から明治期にかけての欧米文化との接点があった地域や個人(和歌山、鹿児島など)の資料館において情報収集を行った。 3 幻の柑橘クネンボの検索と復活(2022~2024年度)山口県のクネンボについて、資料収集および情報収集を行った。また、山口県オリジナル柑橘についても検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナ感染防止のため、謝金に関わる作業は実施しなかったこと、新型コロナによる移動制限はあったため資料収集、情報収集等は年度の後半に実施することが多かったが、ほぼ予定通りに進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
年度ごとの進捗状況は、ほぼ計画通りであり、計画変更の予定はない。来年度は、天保期長州藩の地誌『防長風土注進案』の食料、産業に関する資料収集・情報収集を継続して実施し、とくに農産物・採集品の項目を中心にデータベースの作成を継続する。また、幕末から明治期にかけての欧米文化との接点があった日本の地域(下田、横浜、宇和島など)において資料収集、情報収集を継続する。とくに、柑橘類のクネンボついては、重点的に調査を行う。食育・国際理解教育に関する教材開発、地域貢献としての観光コンテンツの開発についても継続して取り組む。
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