研究課題/領域番号 |
22K02187
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 酪農学園大学 |
研究代表者 |
杉村 留美子 酪農学園大学, 農食環境学群, 准教授 (70285500)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 分割食 / 食後血糖値の抑制 / Free Styleリブレ / 食後血糖値 / 時間栄養学 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、分割食という考え方があり、分割食とは、夕食の一部を先に食べ、その分のエネルギーを遅い夕食で減食する方法である。分割食は通常、炭水化物(おにぎり等の主食)をメインに摂取し、遅い夕食でたんぱく質・脂質(おかずとなる主菜や副菜)を摂取するが、この順序の根拠に乏しいのが現状である。また、分割食を実践しようとしても、勤務中におにぎり等の食事を摂ることは困難となる場合がある。そこで、勤務の合間でも周囲の視線を気にすることなく摂取できる食品として、市販のドリンクを検討する。主成分が①炭水化物、②食物繊維、③たんぱく質・脂質であるドリンクを試験食とし、夕食の食後血糖に及ぼす影響を検討することとした。
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研究実績の概要 |
夜遅い食事を分割食に変えることで食後血糖の変動を抑えるという研究報告をもとに、本研究では①手軽に摂取できる飲料を分割食とし、主成分の違いによる血糖値の変化を比較すること、②血糖抑制効果の得られた飲料を対象に、摂取量の違いによる抑制効果を検討することを目的としている。令和4年度は、対象とする飲料の主成分を糖質(ファンタ)、脂質+たんぱく質(牛乳)、食物繊維(グリーンスムージー)とする3種の飲料を分割食とし、共通食となる夕食(白飯、ほっけの塩焼、ごぼうサラダ、計433kcal)の食後血糖の経時変化を比較した。20代の健常女性12名を対象とたクロスオーバー試験とし、日本Glycemic Index研究会の血糖値測定プロトコールに従って実施した。血糖測定はFree Styleリブレを使用し、飲料または夕食摂取時から15分おき、60分以降は30分おきにセンサーグルコース値を測定した結果、コントロール群の血糖上昇率が最も高い中、主成分の違いによる分割食の血糖抑制効果がみられた。さらには、血糖抑制効果の得られた牛乳を対象に、摂取する分量の違い(1口量30mlと1杯量200ml)を比較検討した。加えて脂質による影響を取り除くためにプロンドリンク(脂質量ゼロ、たんぱく質量はプロテインドリンクの摂取量を調整して牛乳に揃えた)を対照飲料に設定した結果、ともに、食後血糖抑制に対する効果の違いを得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究計画に沿って実験を終えることができ、辞退者はなく、順調に進展した。加えて、摂取量の違いによる実験を進行することができ、結果を得られた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、食後血糖値抑制の効果がみられたドリンクの中でも牛乳への着目を継続し、摂取量の詳細な検討を進めていきたいと考えている。
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