研究課題/領域番号 |
22K02219
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
川村 真紀子 藤田医科大学, 保健衛生学部, 助教 (80806076)
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研究分担者 |
磯部 環 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (60909935)
竹原 君江 藤田医科大学, 保健衛生学部, 教授 (70709865)
加藤 治実 藤田医科大学, 保健衛生学部, 助教 (30804207)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 臨地実習 / 援助要請 / 学習支援 / 看護教員 / 看護学生 / 学習困難 / 学業的援助要請 / 自己評価尺度 |
研究開始時の研究の概要 |
看護基礎教育において不可欠である臨地実習は、患者の治療や看護が優先される場所であり、患者の要望や状態の変化などすぐに対処しないといけない状況がおこる。そのため、臨地実習において困難な状況に直面し自分自身で解決が難しいと感じた時に、他者に援助を求める行動である学業的援助要請は不可欠である。そこで、本研究では、看護学生が臨地実習における学業的援助要請の自己評価尺度を開発し、効果的な学業的援助要請への支援や教育を検討することをめざす。
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研究実績の概要 |
看護基礎教育における臨地実習は、患者の治療や看護が優先される場所で学生自身が積極的かつ能動的に学習を進める必要がある。そのため、臨地実習で学習上困難な状況に直面し自分自身で解決が難しいと感じた時には、他者に援助を求める行動である学業的援助要請(以下、援助要請)が必要である。 現時点で考えられる臨地実習の援助要請の特徴として、以下があげられる。まず、学生は看護の学習過程にあるため、学習者あるいは看護者として、適切な時に適切な援助要請をしたかを判断するには、学生だけでなく教員や指導者の視点が必要であることである。次に、実習での多様な人的環境を含む学習環境が学生の援助要請に影響を与えることである。最後に、学生は実習目標を到達するために必要な支援を常に教員から受けていることである。このことは、学生からの援助要請の有無に関わらず、教員が学生に対して必要な学習支援を行っていることを意味する。 これらのことから、教員の学習支援も含めて援助要請を捉える必要があると考えた。まず、学生が最初に患者を受け持って看護実践を行う実習で、学生の学習を促進するために行っている支援について明らかにし、学生の自発的な援助要請を促すこと、すなわち学生の学習を促進するための支援についての示唆を得たいと考えた。 令和5年度は、研究対象者の選定とインタビューガイドの作成を行い、プレテストを通じてインタビューガイドの内容と分析の視点を検討した。その後、基礎看護学実習の指導経験のある教員7名を対象にインタビュー調査を実施した。基礎看護学実習は、初めて看護過程を展開して受け持ち患者に日常生活援助を実施する実習とした。対象となる教員は、基礎看護学分野に所属し、基礎看護学実習を指導した経験をもつ者とした。7名の調査は終了している。現在インタビューデータの分析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和5年度は、基礎看護学分野の教員7名に対してインタビューを実施した。分析がやや遅れているため、今後分析を進める。
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今後の研究の推進方策 |
今後、7名の分析を進めてカテゴリー化を行う。その後、結果を検討し、データが飽和するまで追加でインタビューを実施する。
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