研究課題/領域番号 |
22K02230
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
森下 真理子 京都大学, 医学研究科, 研究員 (60896091)
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研究分担者 |
山本 憲 京都大学, 医学研究科, 講師 (60525567)
元木 環 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (80362424)
五島 敏芳 京都大学, 総合博物館, 講師 (90332139)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | デジタル化 / 史料修復 / 教材史 / 医学教育史 / 医学教材史 / 視覚教材 / 医学教育 / 医学史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、明治期以降に日本で製作された、近代西洋医学を学ぶための医学教育掛図が持っていた教育的意味を明らかにする。そして、掛図に連なる視覚教材の系譜と教材に引き継がれてきた価値について探究する。医学教育掛図の一例として、京都大学に残る医学教育掛図(解剖学掛図・病理学掛図)を取り上げる予定である。この調査過程において、医学教育掛図の研究利用と未来への継承を目的としたデジタル・アーカイブの構築、および各地の医学部に残る歴史的医学教材に関する情報交換・研究ネットワークを構想する。
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研究実績の概要 |
2022年度は教育掛図(主に解剖学掛図)の保存状態確認とデジタル撮影/修復計画を立てた。前年度、同掛図(14点)のデジタル撮影・修復を終え、箱内に筒状に丸めて保管していたが、2022年度、収納した掛図の状態を確認したところ、掛図を展開し平面化すると図の破損につながる可能性があることがわかった。このため、2022年度にデジタル撮影を実施した掛図(6点)に関しては、平置き保存予定とし、掛図の枠木と掛具のサイズに合わせた収納箱の設計を行なった。掛図の図が表す内容については検討を続けている。図に題名が付され、表す対象が明確であるものがある一方で、現代の医学知識から類推できるものの図の意図が明確ではないものがある。2022年度に撮影した掛図はいずれも毛筆によって描かれたと考えられ修正・下書きの痕は肉眼的には明らかではなかった。原図や制作者、制作年代が不明であり、2022年の時点で、80歳代の卒業生に解剖学掛図について尋ねたが、使用されていたことを記憶している、という話は得られなかった。このため、図中に記載のある解剖学名と使用漢字を手がかりに掛図制作年代の同定を試みようと考えている。 また、現存する歴史的視覚教材である解剖学掛図、病理学掛図、皮膚科ムラージュや、その他過去の教材、医学部における教育の様子について聞き取り調査実施のため、倫理審査の申請準備を行なった。前年度、京都大学総合博物館企画展「医師になる!―京都大学の医学教育―」(2021年)では京都大学創立期の教室・教授の経歴調査や教材(病理学掛図、皮膚科ムラージュ)に関する調査、及び現代の医学教育のカリキュラムや教材を用いた学びの様子に関する調査を実施しており、展示内容をもとに展示記録(紙媒体)を作成した。2022年度は、歴史的視覚教材を他大学所蔵資料と比較するため、本展示記録をデジタル化し公開する目的で編集を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
聞き取り調査に際して調査対象者のリクルートが進んでいないため。 国内の大学所蔵の歴史的医学教材の調査も新型コロナウイルス流行状況下にて、調査可能日程が非常に限られており進めることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
国内大学 医学部所蔵の歴史的医学教材に関して所蔵大学訪問・比較調査を実施予定である。解剖学掛図のデジタル化・修復・保存方法に関する検討は引き続き行う。保存方法に関しては、2022年度に実施した掛図を平置き箱に収納する以外の保管方法の可能性について検討し、保存箱・棚の考案・設計を行う。 展示記録の編集・デジタル化と解剖学掛図の来歴調査・制作年代同定及び目録制作を継続する。目録については掛図同様、デジタル化・公開を予定すると共に、英語への翻訳や検索機能付与も検討する。 過去の医学教育に関して卒業生より聞き取り調査を行うため倫理審査申請・調査対象者のリクルートを行い、聞き取り調査を実施する。
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