研究課題/領域番号 |
22K02249
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 中村学園大学短期大学部 |
研究代表者 |
山下 雅佳実 中村学園大学短期大学部, 幼児保育学科, 講師 (00707276)
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研究分担者 |
石田 有紀 久留米大学, 文学部, 助教 (00634924)
笠原 正洋 中村学園大学, 教育学部, 教授 (10231250)
鹿内 信善 天使大学, 看護栄養学部, 教授 (20121387)
那須 信樹 中村学園大学, 教育学部, 教授 (60300456)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 多職種連携教育プログラム / 保育士養成課程 / 看図アプローチ / 視覚教材 / 教材・授業開発 / SECIモデル / 多職種連携教育 / 教育プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
令和4・5年度はIPEプログラムの全体構築を図る。現職保育者へインタビュー及び質問紙調査を行い、保育職に特有の多職種連携に関する課題を抽出し、構築したIPEプログラムが保育士養成課程に適合するものか確認する。確認後、IPEプログラムの学習目標を達成するための教材・授業を開発する。開発した教材・授業を看護師養成施設と実践し、その効果を検証する。令和6年度は、有効性が確認された教材・授業を複数の専門職養成施設と実践し、授業の順次性及び有効性を確認したうえで、保育士養成課程におけるIPEプログラムとしてカリキュラムに位置づけていく。令和7年度は開発したIPEプログラムをカリキュラムとして実走させる。
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研究実績の概要 |
本研究は、すべてのこどもの最善の利益を保障するため、保育士養成課程に求められる多職種連携教育(以下、IPE)プログラムの開発を目指している。そのプログラムは、単なる合同授業ではなく「対話」を通じて「相互に作用しあうこと」ができるよう、組織的知識創造を可能にする「SECIモデル」と、「見る」ことからはじまる「看図アプローチ」を活用している。 本年度は、前年度に作成した教材・授業指導案の授業実践を重点的に行った。授業は保育・看護・心理の遠隔授業に加え、保育士養成課程に在籍する学生と公認心理士及び臨床心理士を目指し心理学科に在籍する学生を対象に対面での合同授業も実施した。遠隔授業は看護学校の通信環境の不具合により、看護学生が授業に十分に参加できなかった。そのため、授業記録がとれなかった。代替として、授業終了後にレポートを提出させた。現在、提出されたレポートの記述内容を質的に分析中である。 対面授業では、それぞれの職業観を語り合うことのできる教材・授業指導案を活用し、授業を行った。その有用性を検討すべく、それぞれの学生の語りの内容をテキストマイニングを活用し分析した。その研究成果については学会発表にて報告している。また、2024年9月に開催される欧州乳幼児教育学会での発表も予定している。 保育職に特有の多職種連携に関する課題及び多職種連携に関する意識調査のための質問をGoogleフォームにて作成した。現在、調査研究に協力の得られる保育所等を検討している。今後、研究協力を依頼し、データ収集を行っていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
教材・授業指導案の作成及び実践は問題なく進んでいる。しかし、質問紙調査の協力を依頼していた保育団体が、諸事情により協力を得られなかった。そのため、質問紙調査が行えていない。
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今後の研究の推進方策 |
1)有用性の確認できている教材・授業指導案(4回分)を保育士養成課程のカリキュラムに位置づけることができるか検討する。また、カリキュラムに位置づける場合、どの科目に位置づけるべきか検討する。加えて、対面授業で実施したほうがより有用である授業回と、遠隔授業での実施でも有用性が確認できる授業を研究分担者と協議し、他大学・他学部との合同授業の日程調整が容易になるようカリキュラムを調整する。 IPE実践協力校のうち、看護師養成校は遠方にある。そのため、現在は遠隔授業での授業実践が主となっている。通信環境の不具合等により、想定していたデータ収集ができなかったことを踏まえ、近隣の看護師養成校の協力が得られないか、今後依頼、開拓していく。
2)新たな調査協力団体を開拓し、IPEに関する質問紙調査を実施する。保育職特有の多職種との連携・協働に関する課題等を抽出する。 前年度の研究成果と併せて、これらの成果を学会発表、研究会ワークショップ、ホームページ等で発信していく予定である。
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