• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

数学科授業に関する教授言語にみる社会文化的要素の構造:日独両国の比較を手がかりに

研究課題

研究課題/領域番号 22K02255
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09010:教育学関連
研究機関奈良教育大学

研究代表者

舟橋 友香  奈良教育大学, 数学教育講座, 准教授 (30707469)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
キーワード数学授業 / コモグニション論 / 授業レキシコン / 日本 / ドイツ / 数学科授業 / 教授言語 / 社会文化的観点
研究開始時の研究の概要

数学教育研究では、ビデオを用いた数学科授業データの分析を中心とする国際比較研究が大規模に展開され、相互行為の様相といった授業の中で発せられる言葉の種類や形態から 明らかにされてきた。さらに、教授・学習行動を記述するために教師が用いる語彙の構成自体が社会文化的な影響を受けていることが明らかになってきた。
本研究では、このような数学科授業における教授言語及び数学科授業についての記述で用いられる教授言語にみる社会文化的要素が、教師の中でいかに構造化されているのかについて、日独両国の比較を手がかりにして、日本の特質を明らかにすることを目指す。

研究実績の概要

本研究は,数学科授業における教授言語及び数学科授業についての記述で用いられる教授言語にみる社会文化的要素が,教師の中でいかに構造化されているのかについて,日独両国の比較を手がかりにして,日本の特質を明らかにすることを目的とする. 令和6年度は,以下の3つの事柄に取り組んだ.
第一に,理論的枠組みの見直しを行い,Sfard(2008)によるコモグニション論を採用することとした.そのために,まず,コモグニション論の基本的立場について,スファードが依拠する諸概念との関係を踏まえながら,重要な概念の全体像を記述した.次に,コミュニケーションの効果を高めることに寄与するディスコース的動きの特徴について整理した.具体的には,対象化のプロセスと,対象化の中でも行為者に焦点をあてる主体化のプロセス,さらに主体化によって導かれるアイデンティティの概念について記述した.最後に,コモグニション論に基づく研究の展開を概観し,日本におけるアイデンティティを視点とした研究の展開の必要性を指摘するとともに,ディスコース的な産物としてのアイデンティティの捉えのもとで,文化的な営みとしての日本の算数・数学授業の特徴を分析することの可能性について指摘した.
第二に,比較文化的研究により指摘されてきた日本の数学授業にみる学習者像を問い直すための装置として,コモグニティブな立場から学習者像を捉える視点を提示した.特に,Sfard & Prusak (2005) による「指示アイデンティティ」と「実アイデンティティ」の視点を援用することで,これまで議論されてこなかった日本の数学授業の特徴の顕在化が期待できることを指摘した.そのために,中学校第 2 学年の 「連立方程式」に関する授業の後に実施されたインタビューデータを分析し,ある一人の生徒のナラティブを事例的に示した.

現在までの達成度
現在までの達成度

2: おおむね順調に進展している

理由

理論的枠組みの見直しを行ったが,比較文化的研究により指摘されてきた日本の数学授業にみる学習者像を問い直すための視点が明確となった.具体的には,Sfard & Prusak (2005) による「指示アイデンティティ」と「実アイデンティティ」の視点を援用することの有用性について,事例的に示すことができた.

今後の研究の推進方策

今後は,コモグニション論における特にSfard & Prusak (2005) による「指示アイデンティティ」と「実アイデンティティ」の視点を用いて,日本とドイツの数学授業に関するデータセットの分析を実施する.

報告書

(3件)
  • 2024 実施状況報告書
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] コモグニティブな立場からの日本の数学授業における学習者像の再構築2024

    • 著者名/発表者名
      舟橋 友香
    • 雑誌名

      日本科学教育学会年会論文集

      巻: 48 号: 0 ページ: 681-682

    • DOI

      10.14935/jssep.48.0_681

    • ISSN
      0913-4476, 2186-3628, 2433-2925
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [学会発表] コモグニション論からみた数学授業分析の新しい可能性ーアイデンティティの視点からー2024

    • 著者名/発表者名
      舟橋友香
    • 学会等名
      日本数学教育学会第57回秋期研究大会
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
  • [学会発表] HOW DO JAPANESE TEACHERS INTERVENE STUDENTS’ MATHEMATICAL META-RULES?2024

    • 著者名/発表者名
      Yuka Funahashi
    • 学会等名
      the 47th Conference of the International Group for the Psychology of Mathematics Education
    • 関連する報告書
      2024 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 日本の数学授業レキシコンの創出と語彙の使用に関する一考察:「よさ」に焦点をあてて2023

    • 著者名/発表者名
      舟橋友香
    • 学会等名
      日本数学教育学会第11回春期研究大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 授業レキシコンの視点からみた若手数学教師の経験の過程 -インタビューにみる 教師の語りの分析-2023

    • 著者名/発表者名
      舟橋友香・日野圭子・康孝民
    • 学会等名
      日本数学教育学会第56回秋期研究大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] ドイツとの比較を通した日本の数学授業レキシコンの特徴の相対化2023

    • 著者名/発表者名
      舟橋友香
    • 学会等名
      日本科学教育学会年会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 計量テキスト分析による5カ国の数学授業レキシコンの特徴の探究2022

    • 著者名/発表者名
      舟橋友香
    • 学会等名
      日本数学教育学会第10回春期研究大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 日本の数学授業レキシコンの分類にみる特徴の顕在化:8カ国の比較を通して2022

    • 著者名/発表者名
      舟橋友香
    • 学会等名
      日本科学教育学会第46回年会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 数学授業にみる社会的・心理的観点の反射性に関する一考察:中学校第2学年「連立方程式」の分析を通して2022

    • 著者名/発表者名
      舟橋友香
    • 学会等名
      日本数学教育学会第55回秋期研究大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 数学授業にみる問題解決過程の比較を起点とした学習者の捉えに関する一考察2022

    • 著者名/発表者名
      舟橋友香
    • 学会等名
      日本科学教育学会 2022年度第4回研究会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2025-12-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi