研究課題/領域番号 |
22K02259
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
照屋 晴奈 琉球大学, 教育学部, 准教授 (70886168)
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研究分担者 |
下條 満代 琉球大学, 教育学部, 教授 (10870983)
矢野 夏樹 琉球大学, 教育学部, 講師 (80913649)
權 偕珍 琉球大学, 教育学部, 准教授 (90806217)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | QOL / 障害 / 教員 / 指標開発 / 雇用推進 / 障害のある教員 / 尺度開発 / 障害者雇用 |
研究開始時の研究の概要 |
都道府県等の教育委員会における障害者雇用の状況は非常に不十分なものとなっており,教員の障害者雇用が進んでいないことが指摘されている。今後,障害のある教員の雇用推進が必要であるが,単に採用数の増加などの量的側面だけではなく,質的側面,さらに,広い意味として当事者のQOLの向上の観点から取り組んでいくべきである(權・天久,2016)。そこで,障害のある教員のQOL向上に関わる要因を包括的に評価でき,継続的な支援を行うための客観的な評価指標及び尺度開発が必要だ。よって,本研究は以下の2つを目的に研究を行う。
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研究実績の概要 |
研究計画において今年度は2年目にあたる。 1年目では、計画でいう「学校現場障害者雇用に関する制度・政策や法令,先行研究を基に現在の日本の学校現場における障害者雇用の課題を抽出する。またその課題を基に指標に必要な要素を抽出する。」を行い、「障害のある教員の雇用推進評価指標」として,「心身の健康」,「職場環境」,「職業適性」の3領域36項目が抽出された。 2年目の計画では「QOL向上の観点を取り入れた学校現場における障害者雇用促進評価指標を開発する」にあたっている。そこで、1年目で得られた成果を国際学会(12th 2023 Asian Society of Human Services Congress in SEOUL)で発表を行い、学会に参加された研究者の皆さんから様々な知見を得ることができた。国際学会での発表テーマは「A Literature Review to Promote Employment of Teachers with Disabilities-From the Perspective of Scale Development Based on the Concept of Quality of Life-」である。その中での指摘からも3領域目の「職業適性」領域が課題であることが明らかとなった。 よって、国際学会発表後は3領域目の項目の修正・検討を中心に行った。1年目と同じく文献研究による要素抽出と、尺度検討のためにも、当事者からの意見を参考にしたいと考え、障害のある教員を対象とした聞き取り調査から情報を得た。協力者は4名であり、1人につき1時間程度の対面での半構造化インタビューと質問紙で行っている。現在、インタビュー調査と領域の再検討に関する研究の成果を執筆中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1年目で指標案は完成したが、2年目での国際学会の発表において参加した研究者の意見等より、3領域目の再検討が必要となった。引き続き先行研究の分析及び,当事者からの意見を参考にしたいと考え、障害のある教員を対象とした聞き取り調査を実施し、現在調査結果の領域の再検討に関する研究の成果を執筆中である。 そのため、2年目で計画していた「QOL向上の観点を取り入れた学校現場における障害者雇用促進評価指標を開発する」について、現時点で3領域目が未完成である。
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今後の研究の推進方策 |
2年目で計画していた「QOL向上の観点を取り入れた学校現場における障害者雇用促進評価指標を開発する」について、現時点で3領域目が未完成の状態より3年目に入るため、指標の完成を目指す。そして、完成された障害者雇用促進評価指標を基に、①評価及び支援ツールを開発する、②それぞれの項目の信頼性・構成概念妥当性を統計的に検証を行い、「障害者雇用促進評価尺度」の完成を目指す。
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