研究課題/領域番号 |
22K02276
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
古川 雄嗣 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (50758448)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 市民教育 / 道徳教育 / 共和主義 / ナショナリズム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、学校における道徳教育を、自由で民主的な国家と社会の形成者としての市民を育成するための市民教育として再編することを構想する。そのための理論的基盤を、本研究は、近年の欧米の政治学および教育学において注目されている共和主義(市民的共和主義)に求める。共和主義は、自律した市民が徳(市民的徳)をもって積極的に政治に参加し、主体的に国家を担うべきであると考える。この市民的徳の内実を明らかにすることが、本研究の具体的な目標となる。
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研究実績の概要 |
前年度に引き続き、共和主義思想を中心に、自由で民主的な社会を建設するために求められる市民の道徳性について、先行研究の読解や研究協力者との討議を通じて幅広く考察した。 特に、ナショナリズムに関する主立った歴史社会学や政治理論を整理・再検討する作業を進めた。同時に、それを背景としながら、丸山眞男のナショナリズム論、敗戦直後の公民教育構想などについても検討し、我が国の思想史や教育史における共和主義とナショナリズムの捉えられ方についても考察した。特に、丸山については、一面においてナショナリズムを民主主義のための不可欠な要素としてきわめて積極的に捉えていたことの意義を再評価する一方、それが単に今日のいわゆる市民的ナショナリズムであった点を批判的に考察した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本課題以外のテーマに関する研究活動(講演、研究会等)が想定外に多く、本課題の遂行は当初計画よりやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、主に欧米の政治学研究の蓄積を調査し、文献読解を進めていくとともに、研究協力者との対話を推進していく。
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