研究課題/領域番号 |
22K02312
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
久保田 治助 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40560719)
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研究分担者 |
堀 薫夫 大阪教育大学, 教育学部, 名誉教授 (60173613)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 高齢者教育 / 戦後復興 / 生涯学習 / 地域づくり / 戦争記憶 / 自分史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、高齢者が主体的に地域活性や社会活動を行なってきた経験知を自分史のアーカイブとして重要記録を保存・活用、さらに未来に伝達し、世代を超えた地域づくりのための学びを構築することを目的とし、特に、地域復興としてこれまでどのような活動や学習を行ってきたのかについて、歴史的経緯を理解しつつ、①地域資源として高齢者の経験知を地域社会全体で共有するための「自分史アーカイブス」の作成と、この②アーカイブスを利用した語りの共有と継承、そのうえで、③地域住民と行政、NPО、大学が連携を取ることにより、高齢者による地域社会の自立促進させるためのシステムの構築を目指すものである。
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研究実績の概要 |
本研究は、「高齢者の戦後地域活動に関する経験知の継承による自分史アーカイブスの構築」というテーマで、高齢者が主体的に地域活性や社会活動を行なってきた経験知を自分史のアーカイブとして重要記録を保存・活用、さらに未来に伝達し、世代を超えた地域づくりのための学びを構築することを目的としている。 戦後復興のなかで当時、地域や社会への貢献活動は盛んであったが、その活動が現代において、高齢者が主体的な地域活性のための地域づくりを行うために、地 域の歴史として戦後社会運動や活動に関わってきた経験知を自分史として、アーカイブ化することで、地域の魅力を発信することと、地域の歴史を後世に継承することを行う学習の構造化を行うことが急務である。特に、地域復興としてこれまでどのような活動や学習を行ってきたのかについて、歴史的経緯を理解しつつ、1地域資源として高齢者の経験知を地域社会全体で共有するための「自分史アーカイブス」の作成と、この2アーカイブスを利用した語りの共有と継承、そのうえで、3地域住民と行政、NPО、大学が連携を取ることで、高齢者による地域社会の自立促進が一層進むものと考える。 本年度は、特に1地域資源として高齢者の経験知を地域社会全体で共有するための「自分史アーカイブス」の作成を中心に行っている。特に、鹿児島県離島の奄美大島・種子島と沖縄県における戦後開拓の歴史証言と、学童疎開に関わる歴史継承の活動を行っている高齢者を中心に撮影制作を行っている。なお、撮影の高齢者の負担や発話内容に留意して、どのように撮影を行えば良いのか、専門の報道機関に協力を得ながら研究を行っている。 ただし、1年目2年目はコロナ禍の影響もあり撮影が難しいことと、高齢者の体調に留意しながらヒアリングを行なっているため、順調ではあるが、研究の課題が多 く、課題の整理を行ないながら進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
理由 研究は、高齢者にヒアリングを行うためにアポイント取るのであるが、場所が離島であることとコロナ禍のため、高齢者への接触を慎重に行なっているため、課題が多い。 また、これまでの戦争体験に関するインタビューの撮影と異なり、戦後復興に関する記録であるため、過去の振り返りに時間がかかるため、1度の調査で多くの 取材ができず、時間がかかっていることが課題である。
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今後の研究の推進方策 |
地域復興としてこれまでどのような活動や学習を行ってきたのかについて、歴史的経緯を理解しつつ、1地域資源として高齢者の経験知を地域社会全体で共有するための「自分史アーカイブス」の作成と、この2アーカイブスを利用した語りの共有と継承、そのうえで、3地域住民と行政、NPО、大学が連携を取ることが主な研究目的であるが、特に、1の高齢者のインタビュー動画の作成のための準備が多く、継続して取材と撮影を行なってゆく。さらに、撮影した映像に関して、共有のために、地域の公民館・小学校・郷土資料館と連携して、イベントを開き、撮影内容についてワークショップを開くための準備を行なっているが、コロナ禍ということと、戦争体験に関わる内容のため、ワークショップ場所との調整に時間がかかっている。
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