研究課題/領域番号 |
22K02315
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
早川 博子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 助教 (30722897)
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研究分担者 |
樫葉 雅人 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 講師 (00896988)
山本 明弘 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (20320054)
川村 晃右 京都橘大学, 看護学部, 専任講師 (20708961)
宮井 信行 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (40295811)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 新型コロナウィルス感染症 / 大学生 / 自死 |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウィルス感染症の蔓延は(以下、コロナ禍)、大学生(以下、学生)の生活環境および学習環境に多大な影響を及ぼしている。昨年度、学生の自死者は大幅に上昇した。こうした厳しい状況下にある学生がいる一方で、街中で明るく遊興する学生もまた確かに存在する。そこで、本研究では、往々にして一括りに論じられる学生の、その背景にある多様な条件の違いに目を向け、コロナ禍において真に苦境に立つ学生の特徴を明らかにし、その自殺防止の一助としたい。学生の抑うつ度を自死リスク指標として、そこに影響する様々な心理的要因、入学年度、生活状況そして支援状況について、文系、理系、医療系等専攻領域の比較を含めた検証を行う。
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研究実績の概要 |
本研究の目的として、学生の背景にある多様な条件の違いに目を向け、コロナ禍において真に苦境に立つ学生を明らかにし、効果的な自死予防を行うための基礎的資料を得ることを目的としている。その目的を達成するために、まずは国内外の文献検討を実施し、現在まで行われている先行研究の結果や使用されている心理尺度などに関して知見を得た。心理尺度はさまざまな種類があり、日本の学生に適した指標を吟味していく必要がある。国内外の文献を通して、本研究の目的に沿った指標を選択していく。 しかし、文献検討で学生の専攻領域別など焦点を絞った検討が不足していること、海外文献に関しても更なる検討が必要であると考えているため、今後倫理審査に向けての準備と並行して、引き続き文献検討をおこない、使用する心理尺度に関しても検討を重ねていく。 また、心理尺度に関しては目的の中にもある学生の多様な条件や背景に着目していくために必要な心理尺度や質問項目に関して、学生の負担を考慮するとともに必要な情報のみ得られるようなものの選択が必要である。以上を考慮しながら調査用紙の作成に着手している。さらに研究目的や研究の内容から学生のメンタルヘルスに配慮する必要があるため、精神科医に助言をもらえるように共同研究者として本研究に参加してもらえるようにコンタクトをとった。精神科医に研究に参加してもらうことは、今後研究を進めていく上で学生の安全を確保するために必要不可欠である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
文献検討を実施したが、倫理審査を実施するまでにはもう少し検討が必要であると考えている。また倫理審査に時間を要する可能性があるため、準備を入念におこなっていく必要は生じると考える。
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今後の研究の推進方策 |
倫理審査に向けて書類の作成を実施するとともに、研究協力機関の大学に研究趣旨の説明を実施し、研究開始の準備を進める。 また、共同研究者とも連携し、研究開始に向けて準備や助言をもらい研究開始を目指す。 研究特性上、学生のメンタルヘルスに配慮する必要があるため、今後精神科医に共同研究者として協力してもらえるようにする。
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