研究課題/領域番号 |
22K02316
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 福岡県立大学 |
研究代表者 |
董 秋艶 福岡県立大学, 人間社会学部, 講師 (50780087)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 清末中国の女子教育 / 新選家政学 / 下田歌子 / 日本の女子教育情報 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は清末期の1902年に湯剣が翻訳した『新撰家政学』(原作下田歌子 1900年)に着目し、その日本の女子教育情報の翻訳経緯とその後いかに中国の社会へ広がりを見せたのかを分析する。この分析を通して、日本の女子教育情報がいかに中国へともたらされたのかを解明しうるとともに、中国における下田の女子教育論の受容を支えた理論も見えてくと考える。
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研究実績の概要 |
本研究は清末期の1902年に湯剣が翻訳した『新撰家政学』(原作下田歌子 1900年)に着目し、日本の女子教育情報が翻訳された経緯と中国社会への普及過程を明らかにすることが目的である。清末の中央政府は1904年(光緒30年)に教育制度を公布した際、外国の女子教育教科書として日本の女子教育者である下田歌子(以下は下田)の『家政学』の名挙げて勧めた。下田の『新選家政学』は、当時の中国に4つの翻訳版があり、その中のひとつである『新撰家政学』は、中国の近代教育学制「奏定学堂章程」が出された翌年の1905年に再版され、また、女子教育制度に関する「女子小学堂章程」と「女子師範学堂章程」が出された1907年にも再版された。さらに、1941年にも再版された。 今年度は初年度に購入及び収集した資・史料を整理しながら、新たな資・史料を発掘するため、東京都立中央図書館の實藤文庫で、新たな活字史・資料を可能な限り購入・収集した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初予定していた現地調査は、コロナ禍という特殊事情の影響から、研究計画は予定通りに進まず、修正を余儀なくされている。代わりに、日本国内の大学図書館や東京都立中央図書館の文庫等で活字史・資料を可能な限り購入・収集した。コロナ禍が収束したため、来年度は現地中国で湯剣に関する資・史料の発掘と収集を行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
計画書にも述べたように、研究目的を遂行するための基礎作業として、湯剣が翻訳し廣智書局より出版された『新撰家政学』の翻訳・出版経緯についての分析から着手する。
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