研究課題/領域番号 |
22K02317
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
|
研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
小倉 彩 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (10337991)
|
研究分担者 |
清水 忍 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (90286386)
松永 篤彦 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (00286387)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 理学療法教育 / 卒前教育 / 臨床教育 |
研究開始時の研究の概要 |
医療系国家資格である理学療法士は、免許取得後も生涯教育として自己研鑽を継続し、自らの能力を高めることが求められる。一方で、新卒理学療法士の質の担保は養成校の責務であり、卒前教育が担うべき範囲を明確化する必要がある。 理学療法士養成校、臨床実習指導者、教育を受ける学生に加え、社会が求める理学療法士像を捉えるために、医療チームを構成する他の専門職、理学療法の対象者を含む一般市民を調査対象とした調査を行うことで、学生が卒業時に修得すべき臨床能力を明らかにし、卒前教育が担うべき範囲を明確にすること、またその修得に効果的な教育について模索する。
|
研究実績の概要 |
臨床実習前に備えるべき臨床能力と臨床実習で修得できる能力について、またその修得に効果的な教育について模索することが本研究の目的である。 2023年度は、2022年度に引き続き、2022年度に生じた回収率(回答率)が低いという問題点を改善しつつ、臨床実習に臨む前に備えるべき臨床能力と臨床実習で修得できる臨床能力、また、効果的な臨床教育方法について明確にすることを目的としたアンケート調査を行った。調査対象は最終学年の理学療法学生とし、臨床実習に臨む学生が修得すべき事項のうち、最も重要だと考える事項とその理由、臨床的思考過程を身につけるためには、どのような学習や指導が良いと考えるか、また、実習後の学生においては、実習を通して最も成長したと感じる点を回答してもらった。 また、卒業時に備えるべき臨床能力について、教育を受けた者として卒業生の視点から検討するために、実際に理学療法業務に従事し、自身が在学中に修得した能力と臨床現場で求められる能力とを照らし合わせて考えることが可能となる卒後1年以上が経過した理学療法士を対象とし、臨床現場で必要とされる臨床能力のうち、重要だと感じている事項、学内教育が不十分だったと感じる事項、学内教育で修得でき、現在役立っていると感じている事項とそれを修得できた科目および、臨床現場で必要とされる臨床能力修得の観点から、学内教育で不要と考える内容について、記述形式を主としたアンケート調査を行った。 選択肢の集計や得点などの量的な分析に加えて、インタビューや自由記載内容といった文章を、文脈を捉えて解析するテキストマイニング法を取り入れ、質的な分析を進め、その成果の一部を第12回日本理学療法教育学会学術大会で報告した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
回収率(回答率)の向上のため、アンケートの実施方法を検討している関係で、一部の調査の開始が遅れている。 すでに着手している調査に関しては回収率を上げることができており、引き続き調査を継続する予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
本研究はアンケート調査が主体であり、引き続き回収率を向上させる工夫を行いながら、調査を継続する。 回収率は改善が認められ、データが集積できつつあるため、分析を進めて引き続き、学会発表および論文発表を行っていく予定である。 また、対象を拡大したアンケート調査を実施するための準備を進めている。
|