研究課題/領域番号 |
22K02322
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
下村 隆之 近畿大学, 教職教育部, 准教授 (50633781)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | オーストラリア / 論述能力 / 歴史教育 / 思考力 / 判断力 |
研究開始時の研究の概要 |
現地調査が、本研究の本質となる。オーストラリアでの歴史教育における論述能力が如何にして育成され、そのためにどのような手法や教材が活用されているのか、現地調査をもとに明らかにする。 現地調査とは、具体的にはオーストラリアの歴史教育に関わる高等教育機関の専門家や行政機関、そして実際に育成に携わる学校等である。これらを多面的に調査することにより、一方的な見方を避け、重層的に分析および検証を実施することができる。
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研究実績の概要 |
研究テーマに関して、実地調査を実施した。コロナ感染拡大の影響のある中での実施となり調査に制限は出たが、オーストラリアの教育における論述能力育成に関する様々な、ワークシートやワークブック、関連した文献を収集することが可能となった。 それらの分析の結果として確認できる点は、オーストラリアでは早い学年から、正しい解答を求めるような問いの形成はなされておらず、自分や社会の視点を通してどうかといった自らの判断を問う構成となっており、必然的に生徒は思考しそれに向けた判断を文章化するといった教育内容に集中している。 この点は、日本の学校で行われるような、知識の反復を強調したドリル学習や一問一答といった学習内容とは完全に異なるものである。歴史教育においてもこの点が徹底されるとともに、例えば、エジプト文字を活用し文章を作成するなどの思考作業的な学習が展開されている。つまり、知識の蓄積を目的とした暗記学習というのは全く想定されていないことが資料より明らかとなり、生徒が思考し判断したことを如何に文章として表現するかという点に特化した学習方法を低学年から展開し、論述能力を醸成している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査当時にコロナの感染拡大により、現地での関係者に対する戸別訪問による聞き取り調査が実施できず、関連資料の収集に、調査を集中せざるを得なかったためである。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ感染問題が終息に向かい社会の平常化進んでいるので、本年度も現地調査を実施し、さらに不足分の情報の収集にあたる。
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