研究課題/領域番号 |
22K02354
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 東京未来大学 |
研究代表者 |
金塚 基 東京未来大学, モチベーション行動科学部, 准教授 (90460302)
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研究分担者 |
岩崎 智史 東京未来大学, モチベーション行動科学部, 講師 (70460300)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 高等学校 / 応援団の歴史 / 変化 / 応援活動 / 応援部 / 教育機能 / 集団文化 |
研究開始時の研究の概要 |
高等学校応援部の成立経緯、活動状況・内容、その他の行事等において披露される活動の特徴に関する考察を通じて、学校教育における特別活動や課外活動を介した集団的な応援活動のあり方を掘り下げて明らかにすることにより、これまでの日本社会の再生産を担ってきた学校文化のあり方やその方向性を明らかにし、今後の学校教育における集団的なアイデンティティの育成に関する新たな知見を得る。
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研究実績の概要 |
仙台市、米子市、鳥取市、福岡市それぞれの地域における黎明期の学校応援団の活動やそれらの経緯のあり方を考察することを目的として、対象学校および当該関連OBへの訪問ヒアリングを実施した。 以上のヒアリングから、戦後黎明期における高等学校学校応援団の設立に至る経緯や、その理念および目標に関して一定の知見が得られた。戦前から存在したであろう学校応援団と考えられる集団が、戦後の民主化を背景として校内で正統に明文化されて位置づけられた組織として変容していくプロセスについて、制約された視点からではあるが、少なくとも有料くな仮説として明らかにすることが可能となった。 また、それらのダイナミクスを可能とした当時の高等学校生徒の文化的背景について、新たに考察する視点が得られた。そしてまた、近年ではジェンダーおよび多文化共生に関する価値観の影響と考えられる学校文化の変容により、応援団自体のあり方にも大きな変化が生じていることを明らかにしていくことが、本研究テーマの目的に重要な意味を有するとの着想を得た。 なお、上記については成果物として日本比較文化学会第45回全国大会(2023年5月20日 北洋大学)および日本比較文化学会第61回関東支部例会それぞれにおいて研究発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
応援団設立時のOBが高齢期に入っていおり、対象可能な存命者に相当な限りがあるため、ヒアリングが得られる機会を獲得することが難航しているため。また、想定していたよりも、組織的に活動を継続している西側地域の学校応援団の数が少ないことが拍車をかけていたため。
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今後の研究の推進方策 |
応援団設立当時の黎明期の活動をヒアリング可能な対象者数が限られているため、本分野からのアプローチはそろそろ限界であることが見込まれる。よって、研究の視角を現在のジェンダーや多文化共生といった近年における学校文化の変化に伴う応援団のあり方に対する影響にアプローチすることを通じて、その役割意味の本質に関する知見を得られるようにしていくものとする。
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