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コロナ禍を契機とする教育の包摂性の拡張/縮減に関する日英比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K02375
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09020:教育社会学関連
研究機関京都教育大学 (2023)
広島文化学園大学 (2022)

研究代表者

伊藤 駿  京都教育大学, 教育創生リージョナルセンター機構, 講師 (90883695)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワードスコットランド / アクションリサーチ / インクルーシブ教育 / コロナ禍 / 教育の包摂性 / 不登校 / オンライン / 特異な才能 / ギフテッド / 日本語指導 / 比較教育 / 教育における包摂と排除 / 包摂性の拡張
研究開始時の研究の概要

本研究は、日本と英国を対象にコロナ禍を経て、教育の包摂性がいかに拡張/縮減したのか明らかにするものである。
これまでコロナ禍は教育に大きな影響を与えており、乗り越えるべき存在として研究が蓄積されてきた。しかし、コロナ禍においてもたらされた教育の変容はこれまでに教育から排除されていた子どもたちを包摂する契機となっている様相も見られる。
そこで本研究では、コロナ禍の対応が対照的であった日本と英国を事例とし、調査を通じて、コロナ禍を契機とした教育の包摂性の拡張/縮減の実態把握、そしてそのダイナミクスを明らかにする。

研究実績の概要

【研究の概要】
本研究は、日本と英国を対象にコロナ禍を経て、教育の包摂性がいかに拡張/縮減したのか明らかにするものである。その上で、コロナ禍以降の教育における包摂性を拡張していくための学術的・実践的・政策的示唆を得ることをめざしている。
これまでコロナ禍は教育に大きな影響を与えており、乗り越えるべき存在として研究が蓄積されてきた。しかし、コロナ禍においてもたらされた教育の変容はこれまでに教育から排除されていた子どもたちを包摂する契機となっている様相も見られる。
そこで本研究では、コロナ禍の対応が対照的であった日本と英国を事例とし、文献調査・聞き取り調査・参与観察調査を通じて、コロナ禍を契機とした教育の包摂性の拡張/縮減の実態把握、そしてそのダイナミクスを明らかにすることとした。それにより乗り越えるべき存在としてのコロナ禍という捉え方を克服し、より包摂的な教育のあり方を構想する。
【研究実績】
2023年度はコロナ禍により停止していた海外渡航を行うことができ、英国に2回訪問することができた。これらの成果は発達障害学会において特集論文として掲載されるとともに、『インクルーシブな教育と社会』(ミネルヴァ書房)へまとめている。加えてアクションリサーチとしてオンラインサービスを活用した不登校児童生徒、日本語指導を必要とする児童生徒、特定分野に特異な才能を有する児童生徒に対する支援活動を行っている。いずれも多くのメディアに掲載されたほか、次年度以降教育委員会、官公庁と協働し、コロナ禍を経た教育の包摂性拡張に向けた取り組みを進めていける見込みである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

昨年度に引き続き、最終年度に予定していた社会実装まで行えていることから「当初の計画以上に進展している」と判断した。また経費についても前倒し使用を申請し、予定よりも早く進んでいる状況に対応しながら実施することができているため。

今後の研究の推進方策

当初の予定よりも早く研究が進んでいることから、2024年度には最終年度に実施予定であった書籍等の準備を行う。また研究課題を遂行していく中で、見えてきた新たなる研究課題についても研究費の申請を進める予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (17件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 2件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 知的ギフテッド児の保護者が抱える困難 : 10名への聞き取り調査から2023

    • 著者名/発表者名
      中西美裕・伊藤駿
    • 雑誌名

      SNEジャーナル

      巻: 29 ページ: 126-137

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 『特殊教育・インクルーシブ教育の社会学』を読み解くー日本における特殊教育・インクルーシブ教育の社会学に向けてー2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤駿・古田弘子・吉井涼・本間桃里・是永かな子
    • 雑誌名

      子ども・子育て支援研究センター年報

      巻: 13 ページ: 15-23

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] イギリスにおけるギフテッドの子どもたちに対する教育2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤駿
    • 雑誌名

      発達障害研究

      巻: 44 ページ: 368-376

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] ギフテッドの子ども支援に関する研究動向と課題2023

    • 著者名/発表者名
      村上詩織・伊藤駿
    • 雑誌名

      子ども学論集

      巻: 9 ページ: 25-36

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] スコットランドにおける障害のある子どもの教育 : その特徴とコロナ禍による変容に注目して2022

    • 著者名/発表者名
      伊藤駿
    • 雑誌名

      比較教育学研究

      巻: 65 ページ: 23-40

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] インクルーシブ教育に社会的文脈を導入する-サリー・トムリンソンの観点から-2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤 駿, 濱元 伸彦, 原田 琢也, 本間 桃里
    • 学会等名
      日本教育学会第82回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 『特殊教育とインクルーシブ教育の社会学』を読み解く2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤 駿, 古田 弘子, 吉井 涼, 本間 桃里, 是永 かな子
    • 学会等名
      日本特殊教育学会第61回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 国連障害者権利委員会勧告と日本の現状と課題2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤駿
    • 学会等名
      日本特別ニーズ教育学会第29回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] How schools do respond the needs of gifted children in Japan2023

    • 著者名/発表者名
      Miyu NAKANISHI, Shun ITO
    • 学会等名
      13th Biennial Conference of the Comparative Education Society of Asia
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] The Research for Supporting Gifted and Talented Pupils in Metaverse2022

    • 著者名/発表者名
      Shun Ito, Shiori Murakami, Shunichi Sato
    • 学会等名
      WCCE2022
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] ギフテッド傾向の子どもへのオンライン空間を用いた支援の検討2022

    • 著者名/発表者名
      村上詩織, 伊藤駿, 佐藤 駿一
    • 学会等名
      日本教育工学会2022年秋季全国大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 災害時の子ども支援に関する検討ー先行研究とX市の事例からー2022

    • 著者名/発表者名
      中丸和, 伊藤駿
    • 学会等名
      第41回日本自然災害学会学術講演会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] ギフテッドの子どもが学校で抱える困難とその対応に関する研究2022

    • 著者名/発表者名
      中西美裕, 村上詩織, 伊藤駿
    • 学会等名
      日本特別ニーズ教育学会第28回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 災害時に学齢期の子どもとその家族が直面する困難はいかなるものか―豪雨災害の被災地域で表出した支援ニーズに着目して―2022

    • 著者名/発表者名
      中丸和, 伊藤駿
    • 学会等名
      日本特別ニーズ教育学会第28回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] インクルーシブな教育と社会:はじめて学ぶ人のための15章2024

    • 著者名/発表者名
      原田琢也・伊藤駿
    • 総ページ数
      288
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 未来をひらく子ども学2023

    • 著者名/発表者名
      坂越 正樹、八島 美菜子、小笠原 文、伊藤 駿、植田 敦三、宇田 智佳、大野呂 浩志、小倉 亜紗美、河村 暁、高橋 味央、時津 啓、中丸 和、二階堂 年惠、野々村 憲、山内 優佳、山崎 晃、山中 翔、湯浅 理枝
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      福村出版
    • ISBN
      4571102038
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 特殊教育・インクルーシブ教育の社会学2022

    • 著者名/発表者名
      サリー・トムリンソン、古田 弘子、伊藤 駿
    • 総ページ数
      296
    • 出版者
      明石書店
    • ISBN
      4750354902
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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