研究課題/領域番号 |
22K02378
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
池田 若葉 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (50453585)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 新型コロナウイルス / 出生率 / 子育て支援 / 少子化対策 / Grounded Theory Approach |
研究開始時の研究の概要 |
人口減少・高齢化がわが国にとって最大の課題である中、昨今の新型コロナウイルス感染症拡大の中で出生率に関する議論がなされている。本研究は、わが国における新型コロナウイルス感染症拡大が出生率に及ぼす影響とその要因について、子育て世代を対象にGrounded Theory Approach(質的研究・インタビュー調査)の手法を用いて探索する。子育て世代が安心して出産できる社会経済的支援について検討する。
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研究実績の概要 |
本研究では新型コロナウイルス感染症拡大の事例に焦点を当て、日本における危機が出生率に及ぼす影響とその要因について子育て世代を対象にGrounded Theory Approach(質的研究・インタビュー調査)の手法により探索する。子育て世代が安心して出産できる社会経済的支援について検討することを目的とする。 本年度は、研究準備の年として基礎知識を構築し今後の研究に発展させるため、医学中央雑誌やPubMed等を用いて国内外の文献を収集し、新型コロナウイルス感染症拡大が出生率に及ぼす影響とその要因について文献的検討により探索した。先行研究によると、新型コロナウイルス感染症拡大が出生率に正と負双方の影響を与えることが示された。また出生率の増減には、性年齢や文化的な背景は勿論、身体的、心理的、経済的な要因が複雑に影響していることが示唆された。これらの結果を第81回日本公衆衛生学会総会(2022年10月:山梨)にて報告した。 またインタビュー調査の実施に向けて同志社大学赤ちゃん学研究センターの一般共同研究公募事業に申請し採択され(2022年7月)、今後の調査協力を得ることができた。センターを訪問し、調査環境の確認及び調査方法等について打合せを行った。新型コロナウイルス感染症拡大と出生率との関連について詳細に検討するためにも、実際に子育て世代の人たちの生の声を聞き、その内容について分析することが必要である。 1)池田若葉, 山崎由花, 稲葉裕. 新型コロナウイルス感染症拡大が出生率に及ぼす影響とその要因に関する文献的検討.第81回日本公衆衛生学会総会(2022年10月:山梨) 2)池田若葉, 山崎由花, 稲葉裕. コロナ禍での妊娠出産を促進する要因に関する探索的研究.同志社大学赤ちゃん学研究センター一般共同研究公募事業(2022年7月)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は、研究準備の年として国内外の文献資料を収集及びその内容の検討を中心に行った。情報を整理し、文献的検討を行い、新型コロナウイルス感染症拡大が出生率に及ぼす影響とその要因について探索した。結果を第81回日本公衆衛生学会総会にて報告した。 またインタビュー調査の実施に向けて同志社大学赤ちゃん学研究センターの一般共同研究公募事業に申請し採択され、今後の調査協力を得ることができた。センターを訪問し、調査環境の確認及び調査方法等について打合せを行った。 当初予定していたインタビュー調査項目の検討、研究倫理申請、レビュー論文の執筆等に時間を要し、本研究課題の進捗に若干の遅れが生じた。現在進めているところである。
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今後の研究の推進方策 |
進捗の遅れを取り戻すとともに、次年度は研究実施の年として研究倫理承認後、調査協力機関でのインタビュー調査を実施する。得られた情報についてGrounded Theory Approachによる質的分析を行い、逐次速報形式で学術学会にて報告する。
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