研究課題/領域番号 |
22K02396
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 就実大学 |
研究代表者 |
加地 弘明 就実大学, 薬学部, 准教授 (10368706)
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研究分担者 |
松本 希 就実短期大学, 幼児教育学科, 准教授 (20609622)
河野 奨 就実大学, 薬学部, 講師 (70453272)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 学校薬剤師 / 幼保連携型認定こども園 / 公衆衛生活動 / 公衆衛生 / 多職種連携 |
研究開始時の研究の概要 |
幼保連携型認定こども園に必ず配置されている学校薬剤師が中心となり、子供が安全に実施できる公衆衛生活動(地域社会の人々の病気を予防し,健康を保持・増進させるための衛生活動)に関する体験型イベントを保育教諭と一緒に考案・実践します。さらに、園に携わる医師や看護師・地域の薬局などとも連携して、多職種協働で公衆衛生活動を推進し、地域全体で子供たちの健全な心身の発達に繋げることを目的に実施する研究です。
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研究実績の概要 |
本研究は、幼保連携型認定こども園に必ず配置されている学校薬剤師が中心となり、子供が安全に実施できる公衆衛生活動に関する体験型イベントを保育教諭と一緒に考案・実践し、園児及びその保護者に衛生意識の向上を図ることを目的に実施するものです。 R4年度は、岡山県内の幼保連携型認定こども園及び幼稚園計353施設に対し、公衆衛生活動の実施状況や学校薬剤師の関与の度合いに関するアンケート調査を行い、152施設から回答がありました。年度末にアンケート調査を実施したため、現在結果の解析を行っています。また研究協力施設2園において、学校薬剤師の活動内容や病気や薬の基礎知識を記したお便りを学校薬剤師が作成し、その配布前後における学校薬剤師の認知度と必要性等に関するアンケート調査を保護者を対象に行ったところ、認知度・必要性共に有意に増加していました。その調査では、学校薬剤師を必要だと回答した方のほうが、公衆衛生活動への興味が高いという結果も得られました。さらに、学校薬剤師が行う公衆衛生活動として、園児体験型を希望する保護者の割合が、保護者を対象とする講演会型の活動よりも高かったため、園の保育教諭及び研究分担者と共に、園児が楽しみながら学べる公衆衛生活動の実施方法について検討を行いました。その他、低年齢層への薬教育を実践している研究グループとの意見交換などを行い、学校薬剤師が公衆衛生活動を実践していくうえでの留意点等に関する情報共有を行いました。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
県内こども園及び幼稚園施設へのアンケート調査が年度末の実施となったため、その解析がやや遅れているものの、R5年度に予定している体験型イベントの実施に向けた情報収集並びに予定していた調査を全て実施することができたため、おおよそ計画通りに実施できていると考えられます。
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今後の研究の推進方策 |
R5年度においては、5月に園児を対象とした公衆衛生活動を予定しており、活動後には活動内容の満足度、改善点、質問事項、次回希望する内容などを盛り込んだアンケート調査を保育教諭を対象に行い、次回以降の活動に繋げることとしています。さらに、保護者あるいは園児と保護者の両方を対象した活動プロトコールを新たに作成し実施すると共に、実施後における学校薬剤師の認知度ならびに必要性についてのアンケート調査を行い、R4年度の結果と比較する予定です。園児の公衆衛生意識の向上には継続的な活動が必要であることから、単回の実施ではなく複数回の実施を行っていくことを想定しています。
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