研究課題/領域番号 |
22K02408
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
岩瀬 孝志 香川大学, 医学部, 准教授 (30284368)
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研究分担者 |
日下 隆 香川大学, 医学部, 教授 (50274288)
加藤 育子 香川大学, 医学部, 准教授 (00613720)
小西 行彦 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (60528157)
近藤 健夫 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (80747535)
芳我 ちより 香川大学, 医学部, 教授 (30432157)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 早産児 / 低出生体重児 / 発達特性 / 栄養 / 生活習慣病 / 離乳食 / 小児 / 生活習慣病予防 / DOHaD |
研究開始時の研究の概要 |
受胎から2歳までを意味するFirst 1,000 daysはメタボリックシンドロームなど生活習慣が関与する疾病リスクを左右する重要な時期とされ、WHOを中心に小児医療ではこの時期の栄養の改善に取り組んでいる。今回、香川県全域で行っている9~10歳児を対象とした生活習慣病検診で異常がある子どもの、胎児期~乳児期の栄養を評価するとともに、発達特性を明らかにすることを目的とした。その特徴を知ることにより、生活習慣病リスクの高い子どもの特性を理解した支援プログラムを作成することができる。
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研究実績の概要 |
受胎から2歳までを意味するFirst 1,000 daysはメタボリックシンドロームなど生活習慣が関与する疾病リスクを左右する重要な時期とされ、WHOを中心に小児医療ではこの時期の栄養の改善に取り組んでいる。さらに、この時期の栄養は神経発達にも影響を及ぼし、胎内での低栄養となった児は、特異な発達特性を持つことが報告されている。日常診療においても、生活習慣病健診で異常を指摘された患児は、発達特性をもっていることで栄養指導を含めた管理が難しいことを経験した。しかし、生活習慣病を持つお子様の発達特性に特化した報告はこれまでに少なく、その特徴は見いだせていない。今回、香川県全域で行っている9~10歳児を対象とした生活習慣病健診で異常がある子どもの、胎児期~乳児期の栄養を評価するとともに、発達特性を明らかにすることを目的としている。本研究は、発達障害・生活習慣病・アレルギー疾患を対象とした胎児から小児期にかけてのコホート調査開始に向けての事前調査を予定しているが、今年度の研究機関においては、その一部分について後方視的に胎児期の調査を行い、コホート調査において収集するべきデータ項目について検討を行うことと、香川県三木町でのコホート調査に向けたデータ収集システムの整備を行った。 データ収集項目は、両親の体重、妊娠中の母の体重・児の経過(在胎12週、20週、30週、36週、40週前後)、母胎血液検査(TC、TG、Hb、HbA1C、空腹時血糖、カルシウム、鉄)、在胎週数、出生体重、身長、Apgar score、出生前後の異常の有無、その後においては各乳幼児健康診査での身長・体重、食事の状況、睡眠の状況を調査することとした。各項目は香川大学医学部附属病院の周産期カルテMaplenoteより自動的に抽出する方法をファインデックス社と協議し、抽出項目の妥当性を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データ収集項目をピックアップすることができ、システム構築に向けて前向きに話し合うことができた。ただし、電子カルテの整備や、各市町村との協議のみで経過し、有意義な実際のデータ収集まで到達できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
現在進めているコホート調査の整備に加えて、後方視的に調査を行う。生活習慣病健診を受けた児において知能検査を行い、発達特性をみる。対象は、9~10歳の①生活習慣病健診で異常を指摘され当院を受診した児、②アレルギー等で当院定期受診している、もしくはコントロール群として希望された生活習慣病健診で異常を指摘されていない児、③当院でフォローをしている極低出生体重児とする。
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