研究課題/領域番号 |
22K02417
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 明星大学 |
研究代表者 |
星山 麻木 (柳沼麻木) 明星大学, 教育学部, 教授 (70304558)
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研究分担者 |
佐々木 沙和子 帝京大学, 教育学部, 助教 (90827437)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 感覚特性 / 映像の活用 / 就学支援プログラム / 視知覚 / 映像を活用した支援 / ASD |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では対象を4歳児から5歳児への経年変化を追うとともに要支援児に対して視知覚検査を実施し、的確な支援の在り方を探る。その結果から映像を活用した就学支援プログラムを開発し以下のように検証する。(1)幼稚園に通う4歳児を対象にSPを実施し、要支援児を抽出する(2)対象児に視知覚検査(WAIVS)を行い、感覚特性とSPとの関連性を明らかにする(3)一連の成果より映像を活用した就学支援プログラムを試行する(4)映像による就学支援プログラムの評価・修正を進め肯定的・否定的養育行動尺度(PNPS)によりプログラム効果を検証する。
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研究実績の概要 |
本研究は幼児の感覚特性の理解と情報共有を目的として、「映像を活用した就学支援プログラムの開発」を行うことである。5歳児を研究対象とし,保護者が感覚プロファイルの 4 象限(低登録・感覚探求・感覚過敏・感覚回避)と乳幼児発達スケールの総合発達指数において評価を行った研究では、保護者の評価において5 歳児における感覚の特性がどの程度存在するかを明らかにした。感覚と総合発達指数の相関関係では,低登録・感覚探求・感覚過敏・感覚回避と総合発達指数は,負の相関関係がみられ知的発達と感覚特性の関係が明らかとなった。一方で,発達障害や知的障害がない 5 歳児の中にも感覚特性が強く配慮を必要とする児が一定数,存在することが示唆された。 そこで、4歳児を対象として感覚特性(SP検査)と行った後、要支援の幼児を抽出し4歳児から5歳児への感覚特性の変化を分析した。文書で同意の得られた保護者に対して、①SP検査を共有し、②保護者と教員がその困難さを話し合い、ケーススタディを行った。③それらの結果から就学支援に対するニーズを明らかにした。 感覚特性への理解を保護者と支援者、両者に対して深めるために「映像を活用した就学支援プログラム」の試作をした。①特性の理解が理解できる、アプリケーションソフトの開発を業者に依頼し、アンケートに答えると対象児の基本的な特性と支援方法について理解できる画像を作成した。②感覚特性の理解啓発を目的とした動画制作を試みた。感覚特性についての基本的な解説を映像にし、感覚特性の強い当事者の小学生と大学生に感覚特性に由来する学校や生活での困難さを語ってもらった。また有効だった支援方法についてのインタビューを合わせて、映像として制作した。 今後、これらのアプリと映像を生かした就学支援プログラムを試行し、感覚特性の理解と支援を就学支援に生かせるように研究を進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
映像を活用した就学支援プログラムの制作が順調に進行した。①アプリケーションソフトの開発を業者に依頼し、アンケートに答えると基本的な特性と支援方法について我が子のことがわかるソフト②感覚特性の理解啓発を目的とした動画制作について、試作した。
前年度行う予定であった視知覚の検査については実施年齢が5歳に達するまで待つこととし、就学に生かせるように検査の時期を調整した。
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今後の研究の推進方策 |
感覚特性の検査結果、視知覚の検査結果を合わせ、個に応じた就学支援プログラムとして生かす。理解啓発プログラムとして、特性理解アプリケーションと感覚特性の解説と当事者のこどもによる説明と支援の映像がどのように就学支援に生かせるか「映像による就学支援プログラム」として、一連の流れを検証する。
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