研究課題/領域番号 |
22K02420
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
小島 康生 中京大学, 心理学部, 教授 (40322169)
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研究分担者 |
石島 このみ 白梅学園大学, 子ども学部, 講師 (70735117)
外山 紀子 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (80328038)
川田 学 北海道大学, 教育学研究院, 准教授 (80403765)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 子ども / 対人関係 / まじりあい / 日誌 / フィールド観察 / インタビュー / 離島 / 地域比較 / 多様性 |
研究開始時の研究の概要 |
本申請課題では,沖縄県多良間島を主な調査地として,子どもが主体的に他者との関係を取り結んでいくボトムアップ型の「まじりあい」の実態やその成立を支える要件を明らかにする。都市部で進むダイバーシティ,インクルージョンを標榜する大人主体のトップダウン型の「まぜる」取り組みとの対比を通して,両者の取り組みがどの程度,子どもの社会性の涵養や人の多様性の理解に資するかを検討する。また以上を踏まえて,子どもの発達にどのような対人環境を整備することが必要かを提案する。
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研究実績の概要 |
2022年度に引き続き,多良間村,及び名古屋市内に住む乳幼児の保護者(母親)の協力を得て,日誌調査を進めた。この調査は,3ヵ月ごとに日誌を郵送し,自宅や屋外で,子どもが普段どのような他者と関わりを持っているかを記録してもらうというもので,2024年度もデータを継続収集する予定でいる。 2023年度はさらに,数日/数回にわたり,多良間島の集落の屋外で子どもたちの観察を行い,遊び仲間関係の特徴を確認した。これについては,現在,データの分析をほぼ終え,論文にまとめる準備を進めているところである。 また,島の伝統行事(八月踊り)に向けて行われる舞台稽古(9月),保育所での運動会(10月),園児の村内散歩(5月,10月),村民運動会(11月)にも立ち会い,それぞれの場面での子どもたちと他者との関わりの自然観察を行った。村民運動会で収集したデータはすでに論文にまとめて投稿済みであり,審査結果を待っているところである。 さらに12月には,多良間の小中学校,及び名古屋,東京の小中学校に協力を依頼して,小3~中3までの生徒へのアンケート調査も実施した。収集した回答の入力はすでに済ませ,現在,分析を行っているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度は,コロナ禍の影響でほぼ調査が行えなかったが,2023年度は,かなりその遅れを取り戻せたと考えている。しかし,当初の予定よりは依然としてやや遅れている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度に開始した日誌調査を引き続き進める予定である。2年間の継続調査の予定だが,ある程度データが集まったところで途中経過をまとめ,日本発達心理学会で発表したいと考えている。 2023年度に集めた運動会や八月踊りの舞台稽古,散歩場面のデータを論文としてまとめ投稿したいと考えている。また2024年度は,集中的に八月踊り舞台稽古の観察を行うことを計画している。研究代表者の小島,分担者の外山,石島,川田がリレー形式で島に滞在し,ビデオカメラによる撮影データを収集する予定である。 アンケートのデータは,できるだけ早い段階で論文にまとめ,投稿する予定でいる。
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