研究課題/領域番号 |
22K02425
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
|
研究機関 | 東北福祉大学 |
研究代表者 |
石森 真由子 東北福祉大学, 教育学部, 准教授 (70389691)
|
研究分担者 |
中原・権藤 雄一 福岡県立大学, 人間社会学部, 准教授 (60573764)
柴田 卓 郡山女子大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (60762218)
及川 未希生 盛岡大学短期大学部, その他部局等, 助教 (60847838)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 戸外活動 / 自然遊び / 環境構成 / 運動遊び / 健康教育 / 北欧保育 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国の幼児期運動指針では、1日60分という身体活動に関する目安は推奨されているものの、園生活における戸外活動や外遊びの実態や方向性を示す研究がなされていないのが現状である。そこで本研究は、コロナおよびポストコロナ時代を見据えた健康教育の新たな可能性を探るべく、園生活における外遊びや戸外活動を促す仕組みと仕掛けに関する実証的研究を実施する。国内の保育施設を対象とした質問紙調査による園生活における外遊びと戸外活動の実態、並びに、国内外の保育施設に対するインタビュー調査を基に、外遊びや戸外活動を促す仕組み(基準、方針)と仕掛け(アクティビティ・教材、アプローチ、環境構成等)について明らかにする。
|
研究実績の概要 |
2023年度の8月~9月に全国8ブロックの政令指定都市から人口の多い都市(札幌、仙台、新潟、横浜、名古屋、大阪、広島、福岡)ならびに特徴のある地域性を踏まえた都市(長野)から選出した認定こども園や保育所・保育園(各200施設)をランダムに選定し、園生活に占める戸外活動や外遊び時間、基準や方針、保育内容、保育者の意識等に関する実態について、3.4.5歳児それぞれのクラスを担当している各施設3名の保育者を対象としてWeb調査を実施した。回答者数は5歳児クラス担任が271件、4歳児クラス担任が266件、3歳児クラス担任が282件となり、戸外遊びや運動に対する意識としては、自身も好きで取り組んでいる者が多かった。調査結果をSPSS等で解析し分析を進めることについては、担当予定の分担者を中心に進めていく。また、今後取り組む国内外のインタビュー調査に向けた半構造化面接シートの作成を検討する。 2024年度に実施予定であった国外のナショナルカリキュラムによる戸外活動の基準や保育内容調査のための保育施設への現地調査は、感染症対策が緩和されたことを受け、調査対象となる受け入れ先の確保ができたため、前倒しして実施出来た。北欧2か国の調査を継続している分担者が保育施設との調整・確認を進め、デンマークの統合保育園(0歳~)および幼児保育園(3歳~)、リズムや音楽に特化した保育施設や音楽学校、ネイチャーセンターの6施設へ訪問できた。外遊びや戸外活動を促す仕組み(ナショナルカリキュラムによる戸外活動の基準や方針、カリキュラム等)と仕掛け(アクティビティ、教材、アプローチ、環境構成、評価方法等)についてインタビュー調査を実施した。積極的な戸外活動や自然豊かな森での活動をはじめ、生活習慣の獲得を中心とした身体の動きについて保育者が意識していることの理解を深められた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度の8月~9月に国内8地方都市(札幌、仙台、横浜、長野、名古屋、大阪、広島、福岡)の保育施設(各200施設)をランダムに選定し、戸外活動および外遊びに関する実態についてWeb調査を実施できた。調査結果の解析および分析については、分析等の担当者と連携を図り進めていく。また、2024年度に実施予定であった国外のナショナルカリキュラムによる戸外活動の基準や保育内容調査のための保育施設への現地調査は、感染症対策が緩和されたことを受け、北欧を調査対象としている分担者による調整が進んだ。そのため、2024年3月にデンマークの統合保育園や幼児保育園、リズムや音楽に特化した保育施設およびネイチャーセンター等6施設の受け入れ先の確保ができたため、前倒しして実施出来たため、おおむね順調に進展していると考えられる。
|
今後の研究の推進方策 |
Web調査に協力いただいた国内の保育施設の中から、インタビュー調査対象施設としてグッドプラクティス施設の選定および調査対象となる国内の保育施設を確保する。また、Web調査に協力いただいた国内の保育施設によっては個別での報告を希望している施設もあるため、それぞれ機会を調整しながら対応する。 国外の調査では現在、北欧2か国の調査を継続している分担者が調査対象となる保育施設との調整・確認を進めている。現在の社会情勢を踏まえて、日本国内ならびに国外(フィンランドなど)の保育施設の受入れ確認ができ、状況が整い次第、外遊びや戸外活動を促す仕組み(ナショナルカリキュラムによる戸外活動の基準や方針、カリキュラム等)と仕掛け(アクティビティ、教材、アプローチ、環境構成、評価方法等)についてインタビュー調査を実施する。
|