研究課題/領域番号 |
22K02431
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
寺薗 さおり 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (90457937)
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研究分担者 |
山口 桂子 日本福祉大学, 看護学部, 教授 (80143254)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 健康管理 / 保護者 / 子ども / 保育者 / アセスメント教育 |
研究開始時の研究の概要 |
保護者による不適切な子どもの健康管理に対して,最も身近な専門職でもある保育士が「保護者の子どもの健康管理」を把握し,個々に応じた支援を展開するためには適切なアセスメントが必要となる。そこで本研究では「保護者の子どもの健康管理」に関するアセスメントツールの作成や保育士の支援上の課題を確認する。これらの知見をもとに保育者養成課程から活用可能な「保護者の子どもの健康管理」アセスメント教育モデルを開発し,その有用性を明らかにする。保育者養成課程から「保護者の子どもの健康管理」に関する子育て支援技術の習得を目指した教育モデルを検討することは,保護者と協働した子どもの健康支援に貢献できると考える。
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研究実績の概要 |
1.保護者の子どもの健康管理に関する評価項目の内容妥当性の検討 本研究では「認識」「世話」「教育」を基盤とした「保護者の子どもの健康管理」に関する評価項目を収集・整理し、妥当性を検証した。子どもへの健康支援に携わる保育所、幼保連携型認定こども園及び幼稚園の管理職、看護師や養護教諭23名を対象に質問紙調査を実施し、保育・教育機関を利用する保護者の子どもの健康管理の評価項目の内容妥当性を検証した。内容妥当性の分析には、4段階で評価する内容妥当性指数(Content validity index;以下、CVI)を用いた。その結果、121項目においてCVIが0.8以上を示し、保育所、幼保連携型認定こども園及び幼稚園に共通した家庭における子どもの健康管理の評価項目が確認された(埼玉大学教育学部紀要73掲載予定)。 2.保護者支援におけるアセスメントの視点の検討 妥当性が確認された保護者の子どもの健康管理の評価項目から、保護者支援時に必要なアセスメントの視点を検討した。子どもの健康管理に関する「認識」「世話」「教育」の側面におけるアセスメントの視点として類似したコードを集約し、サブカテゴリを抽出した。サブカテゴリの関連性、類似性や相違性を比較し、分類して統合し、カテゴリを生成した。データの解釈や分析については、研究者間で確認し、真実性を確保した。保護者の子どもの健康管理における「認識」36コード、「世話」50コード、「教育」35コード、合計121コードを分類した結果、これらを説明する27のサブカテゴリ、7のカテゴリが抽出され、個と集団保育の観点から保護者と保育者の協働した子どもの健康支援を図るためのアセスメントの視点が抽出された(第35回日本発達心理学会にて発表)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は保育者における「保護者の子どもの健康管理」に関する支援上の課題を踏まえ、アセスメント教育を開発することを目的としている。しかし、2022年度に調査対象者を見直したため、調査依頼に時間を要し、当初の予定より遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、確認されたアセスメントの視点をもとに、保育者(保育士、幼稚園教諭、保育教諭)を対象に子どもの健康支援時における「保護者の子どもの健康管理」に関するアセスメントの実態をweb調査し、「保護者の子どもの健康管理」に対する保育者の支援上の課題を明かにするとともに、本アセスメントの視点の精度を上げ、アセスメント教育プログラムの開発へ繋げる。また、学会等における関連研究等の情報収集や研究の方向性を確認する。
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