研究課題/領域番号 |
22K02432
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
倉田 佐和 福井大学, 子どものこころの発達研究センター, 特命助教 (50923447)
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研究分担者 |
西谷 正太 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 精神疾患病態研究部, 室長 (50448495)
平岡 大樹 名古屋市立大学, 医学研究科環境労働衛生学分野, 特任講師 (60894764)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 随意運動 / 世代間連鎖 / 児童虐待 / 養育者 / 虐待 / MRI / エピゲノム / 虐待予防 |
研究開始時の研究の概要 |
子どもの心身の健全な未来を奪う児童虐待には徹底した予防対策が必要である。これまで児童虐待防止のための多くの社会的対策が取り組まれてきた。しかし、社会的対策のみによる根絶は遠く、これまでと異なる視点を組入れる必要性が生じてきた。本研究では、養育者の脳MRI・エピゲノム解析により神経生物学的な病理機序の解明を試みる。その結果、1)虐待リスクを反映し、その早期発見・予防に資する脳・エピゲノムマーカーを開発すること、エビデンスに基づき、2)養育者への有効な介入・治療の新規枠組みを確立させ、実臨床に取り入れること、など生命医学的な視点に立脚した虐待予防対策構築を目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究は、年々増え続ける児童虐待に対し、新たな視点からの対策を発展させ、虐待の負の連鎖を断ち切ることを目的とした研究である。具体的には、養育者の神経生物学的な病理機序の解明を試み、1)虐待リスクを反映し、その早期発見・予防に資する脳・エピゲノムマーカーを開発すること、エビデンスに基づき、2)養育失調者への有効な介入・治療の新規枠組みを確立させ、実臨床に取り入れること、など生命医学的な視点に立脚した、養育失調者への治療・予防対策構築を目的としている。 当該研究基準に基づく被験者を約15名、比較対照群として約40名の一般集団の研究参加を得てデータセットの構築を行った。脳の微細構造・神経線維の走行を画像化した拡散テンソル画像(DTI)による全脳探索的な解析を行い、さらに群間比較から見出した白質線維の構造的特徴と臨床的特徴の相関分析も行った。結果として、養育失調には随意運動における力の制御が脆弱である可能性があることが示唆された。幼少期のトラウマ経験の数が多いほど力の制御がより脆弱である可能性も示唆され、養育失調の世代間連鎖が関与している可能性も示された。髄鞘形成や樹状突起の剪定などの脳白質の発達変化は小児期に活発であるため、この時期のトラウマ経験は非定型発達を引き起こす可能性も考慮される。2024年度も対象者のリクルートを続ける予定であり、より規模の大きいデータセットの構築を行い、脳画像解析、DNAメチル化解析、脳画像エピゲノムの関連解析も行い、養育失調の背景にある分子遺伝学的機序を明らかにしていく予定としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
拡散テンソル画像(DTI)による全脳探索的な解析結果を論文化することが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
より規模の大きいデータセットの構築を行い、脳画像解析、DNAメチル化解析、ホルモン、サイトカインの測定、脳画像エピゲノムの関連解析も包括的に行い、養育失調の背景にある分子遺伝学的機序を明らかにしていく予定である。
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