研究課題/領域番号 |
22K02433
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
水落 洋志 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 講師 (80634013)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 危険予知 / VR / 保育学生 / ヴァーチャルリアリティ(VR) / 保育 / 学習効果 / 体験型学習プログラム / VR(Virtual Reality) / 保育者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は保育学生を対象に,保育現場での事故予防として「危険予測」と「回避能力」を高めるためのVRを活用した体験型学習プログラムの開発と有効性を検討することである。そのため,これまで保育現場で起こっているヒヤリハット場面や,先行研究,保育の安全管理の書籍をもとにCGを用いたVR映像を作成する。さらに,VR視聴時における危険個所の抽出,その要因やその後の予期できる展開について客観的に分析するため,眼球運動の計測及びインタビュー調査を行う。
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研究実績の概要 |
今年度は,昨年度開発した「保育室内における0‐1歳児の危険行為場面を体験できるVRを活用したプログラム」の効果を測定することが目的であった。 この目的を達成するために,今年度は2つの調査を行った。1つは,リスク認知の重要な要素の1つであるリスク感性を客観的に評価するために尺度を開発した。具体的には,1334名の保育学生を対象に調査を行い,因子的妥当性を検討したところ,妥当性と信頼性が十分に担保された6下位25項目から構成される尺度を開発した。2つ目は,「保育室内における0‐1歳児の危険行為場面を体験できるVRを活用したプログラム」を48名の保育学生に体験してもらい,その際の脳波(α波・β波)と,臨場感・主観的評価尺度を用いてプログラムの効果を検討した。その結果,危険場面体験時には,安静時と比較してα波は減衰し,β波が増幅した。また,臨場感・主観的評価尺度においては,いずれの因子ならびに項目で中立的な値と比較して有意に高い値を示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通り,プログラムの効果性を検証するための客観的指標の開発と体験時における生理的指標を測定でき,研究が進められていることから,おおむね順調に進展していると思われる
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題の今後の推進方策としては,現在作成したプログラムの妥当性を更に検討することと,プログラムのコンテンツとしての充実を図り,多様な保育場面における危険場面をシュミレーションできるようなプログラムを作成していくことである。
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