研究課題/領域番号 |
22K02447
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
呉 宗憲 東京医科大学, 医学部, 講師 (60420999)
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研究分担者 |
山中 岳 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (70349512)
鈴木 慎二 東京医科大学, 医学部, 臨床研究医 (70617620)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ゲーム障害 / 神経発達症 / 不登校 / 依存症 / 前頭前野 / 近赤外線スペクトロスコピー / 脳波 |
研究開始時の研究の概要 |
「真のゲーム障害の特定」と「簡易診断スコアの作成」を軸とする本研究は,正確な対象 に基づく意義ある研究の土台を築き,担保された質の中で診断を簡易にすることは,高い精度での幅広い研究と,小児科を巻き込んだ裾野の広い臨床が行われることを可能とする.これらは依存症としての真のゲーム障害者の病理の外在化を可能とし,研究面においてはその対応・治療法の開発発展に寄与する.さらにゲーム障害と呼ばれる子ども達への不必要で有効ではない医療の削減を通して,医療経済にも貢献する.
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研究実績の概要 |
本研究は、客観的かつ定量性のある生理学的検査を用いた前頭前野の各種被刺激反応性の差異から、真の生物学的依存症たるゲーム障害を特定し、その臨床診断に有用となる診断スコアを作成することを目的として行われる。そのために、小児・思春期年代(12-15歳)の「長時間ゲーム使用」を認め、かつ「不登校」である状態を「暫定的ゲーム障害」と仮定し、健常ボランティア群との比較検討を行い、生理学的反応性の差異を持つ群を抽出し、「真のゲーム障害」を同定する。主要評価項目は各刺激(ゲーム、FAB: frontal assessment battery at bedside(前頭葉機能検査)、CBT: cognitive bias task(認知バイアスタスク))に対する前頭前野のNIRS(近赤外線分光法)と脳波β帯域の反応パターンであり、副次評価項目は、各種心理検査(ADHD-RS:衝動性・報酬系機能の評価、PARS-TR:偏った興味や拘り・感覚刺激の特性の評価、QTA30:心理社会的状況を総合的に評価、STAI:状態・特性不安の評価)を通して定量化された背景因子、およびDSM-5・ICD-11における臨床的特徴の各項目(数値化する)である。対象被験者となる患者群の診療は継続しており、実施するための土壌は整っているが、感染対策による小児患者の検査区域への立ち入り制限解除が遅れており、研究のための検査実施にまでは至っていない。しかしこの間、研究を円滑に進めるための具体的な設計、対象被験者となる患者群へのアナウンスは行っており、準備段階にあると言える状況である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
対象被験者となる患者群の診療は継続しており、実施するための土壌は整っているが、感染対策による小児患者の検査区域への立ち入り制限解除が遅れており、研究のための検査実施にまでは至っていない。しかしこの間、研究を円滑に進めるための具体的な設計、対象被験者となる患者群へのアナウンスは行っており、準備段階にあると言える状況である。
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今後の研究の推進方策 |
他患者と交流するリスクのない休日の外来を利用しての実施へ向けて準備中である。休日に検査を実施するための人員確保についても調整中である。
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