研究課題/領域番号 |
22K02452
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | つくば国際短期大学 |
研究代表者 |
板橋 華子 つくば国際短期大学, 保育科, 講師 (50870200)
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研究分担者 |
仲条 幸一 つくば国際短期大学, 保育科, 講師 (80838201)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アトリエリスタ / 共鳴する身体 / 対話 / いまーここ / 表現者 / ライブ感 / ローカルな実践 / 聴くこと / 芸術士 / コミュニティ / ダンスと音楽 / 楽器 / レッジョ・エミリア・アプローチ / 子ども / 音楽的な探索 / 創造性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、イタリアのレッジョ・エミリア・アプローチのアトリエリスタと呼ばれる芸術を専攻した教師のうち、特に音楽表現を専門とする人材に注目する。子どもの音楽表現の探索に関係するドキュメンテーションの蓄積を調査し、子どもと対話するアトリエリスタの視点と手法の教育的意義について明らかにする。その結果を日本の幼児教育現場での実践的研究に援用し、音楽表現プログラムの開発・検証を行うことで、保育の質の向上を図る。
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研究実績の概要 |
子どもの音楽表現の探索は、空間のアートであるダンスなどの身体表現と結びついて感じるという条件下で推進すると考えられる点に着目し、令和5年度は、身体表現やパフォーマンスの専門性を持ちアトリエリスタ的な立場で子どもと関わる人材のローカルな実践と、その音や音楽を利用した活動を構成する視点の調査に研究の対象を広げた。研究対象者へのインタビュー調査(半構造化)においては「子どもたちにどのような環境を準備しているのか」「音楽や身体による表現を探索する子どもをどのような形で受け止めているのか」の2項目を分析・考察した結果、アトリエリスタ的存在は子どもを見てどう関わるかを何より優先的に考えて活動の組み立てや内容をリアルタイムで変化させ提供している実態が確認できた。また、アトリエリスタ的存在は、自分の感性や経験による判断をもとに、子どもが自分自身の気持ちを尊重し、活動に近づいたり離れたりが心理的に自由にできる環境を整備したり、現実には絶対にないことにも発想を飛ばしたり、説明のつかないようなことを考えさせたりすることで想像力を鍛えるような投げかけを意識的に行なっていた。さらに、音楽や身体表現は、表現する人が直接的に見られる対象となる点が造形表現の扱いとは特徴的に異なるという認識の上で、ライブでの実践場面ではアトリエリスタ的存在自身が気持ちの動かし方やアイデアの実現にエネルギーを注いでおり、表現者としてのその人らしさに触れ味わう経験が子どもの表現者としての自律性を支える触媒として機能しているのではないかと考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
国内のアトリエリスタ的存在によるレッジョ・エミリア・インスパイアドの実践的な取り組みについては、保育所や幼稚園、認定こども園でのフィールドでの観察と対面でのインタビュー調査を重ねている。アトリエリスタ的存在はそれぞれが異なる条件下でその人らしいローカルな実践を進めており、その多様性豊かな探究の検討に充分な時間を当てる必要がある。また2023年度に予定されていたレッジョ・エミリア市での現地調査が実現していないことから、研究計画には遅れが生じていると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
研究対象であるアトリエリスタ(あるいはアトリエリスタ的な存在)の視点とその関わりの意義の一つは、こどもにも大人にもその人らしさを発揮できるような環境づくりへの貢献であり、リアルタイムに変化する性質を持つ。その多様な形を捉えるためにフィールドでの観察と研究対象者へのインタビュー調査は継続的に続けていく。また、ダンスやパフォーマンスの専門性を持つアトリエリスタの手法についての知見を加え、音楽表現や身体表現に特徴的な表現の出力法を考慮した音楽表現プログラムを作成し、その実践の結果を検討しつつ、レッジョの視察と関係者へのインタビュー調査から知見の体系化を進めていく。
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