研究課題/領域番号 |
22K02453
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 洗足こども短期大学 |
研究代表者 |
向笠 京子 洗足こども短期大学, 幼児教育保育科, 准教授 (90761700)
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研究分担者 |
奥富 庸一 立正大学, 社会福祉学部, 教授 (00375445)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 感染症対策 / 保育所 / 新型コロナウイルス感染症 / 環境衛生 / 保育士 / チェックリスト |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行、拡大、鎮静を繰り返す中で、保育所では感染症対策が急務となっている。本研究では、保育所における新型コロナウイルス感染症対策の現状と実態を把握し、検討すること、最新の科学的根拠やデータに基づく、正しい知識、証拠を採用し、保育現場で実践可能な感染症予防のための対策及び感染症対策チェックリストの作成を目的とする。具体的には、保育所における感染症の発症要因、手指衛生、環境衛生などの実態を調査研究などから明らかにし、効果的な予防策を検討する。研究成果の知見を踏まえ、個人および集団への感染症対策、保育現場に即したチェックリストの作成、開発を目指す。
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研究実績の概要 |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行、拡大、鎮静を繰り返す中で、保育所では感染症対策が急務となっている。これまで、保育所の感染症対策や保育所の新型コロナウイルス感染症に関する環境衛生などの研究はほとんどない。 本研究の目的は、保育所における新型コロナウイルス感染症対策の現状と実態を把握すること、保育現場に即した感染症対策のチェックリストを開発することである。 2022年度は国内外の保育所の感染症対策に関する文献検討や資料収集を行った。また、コロナ禍における保育所の環境衛生、感染症対策の現状と実態を捉え、保育現場で実践可能な新型コロナウイルスの感染症対策を検討することを目的とし、調査研究を行った。調査は、保育所の職員(保育士、看護師)を対象に5,000名に調査票を配布し、回答数1,620部、全体での回収率は32.4%であった。調査研究から、保育所の環境衛生、園の体制、学校欠席者情報収集システム(保育園サーベイランス含む)の加入状況、コロナ対策のマニュアル作成の有無、職員(保育士、看護師)の感染症予防行動が明らかになった。保育所においては、コロナ禍で感染対策をより強化し、行政や保護者と連携し、子どもへの感染症予防教育を行ったり、状況を記録するなど、体制を整えていた。環境衛生に関しては、不明点がいくつかみられた。 調査実施後、調査研究から明らかになったことをもとに、保育所の職員等を対象にコロナ禍における保育所の感染症対策についてのセミナーを実施した。 今後は調査研究を詳細に分析する。調査研究から得られたことを検討し、保育所の感染症対策チェックリストを作成することが、次年度の課題である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の進捗状況について、2022度は主に調査研究を行い、学会等で発表した。 調査研究の目的は、保育所における新型コロナウイルス感染症対策の現状と実態を把握することである。 2022年度前半は、国内外の保育所における感染症対策に関する文献検討や資料収集を行い、調査項目を検討し、質問紙調査票を作成した。2022年度後半は、コロナ禍における保育所の環境衛生、感染症対策の現状と実態を捉え、保育現場で実践可能な新型コロナウイルスの感染症対策を検討することを目的とし、調査研究を行い、分析・検討した。 調査実施後、調査研究から明らかになったことをもとに、保育所の職員等を対象にコロナ禍における保育所の感染症対策について、2023年1月26日に第103回幼少児健康教育セミナーにてオンラインセミナーを行った。オンラインセミナーでは、保育現場の感染症予防と環境衛生に焦点をあて、職員(保育士、看護師)の環境衛生に関する不明点に回答する形で実施した。研究発表は、2023年2月24日に日本幼少児健康教育学会にて口頭で発表した。2023年2月25日に日本幼少児健康教育学会の招待講演にて、コロナ禍における保育所の感染症対策について、本研究の結果を発表した。 2022年度末は、調査研究から得られたことを検討し、論文を作成している。したがって、本研究の進捗状況は、おおむね順調である。
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今後の研究の推進方策 |
今後の本研究の推進方策について、2022年度に実施した調査研究を詳細に分析し、論文を作成し、投稿する予定である。 2023年度は、調査用紙を配布した保育所に調査結果をフィードバックすることを計画している。 また、調査研究からデータに基づく正しい知識、証拠を採用し、保育現場で実践するチェックリストの作成、開発を行う。具体的には、感染予防の基本、手指衛生、環境衛生、保育に関連した感染リスクと予防方法に関するチェックリストを作成する。 保育所における感染症対策チェックリスト作成に際して、2023年5月より研究分担者を新たに1名追加する予定である。追加する予定の研究分担者は、これまで感染症疫学を専門としており、保育士、看護師を対象とした研修や感染症対策に関する研究をしており適任である。研究代表者と研究分担者が共に保育所における感染症対策チェックリストの作成、開発をする。チェックリストの作成、開発など全体的な統括は研究代表者が行い、チェックリスト作成の助言、効果の検討は、研究分担者が担当する。
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